俳優の伊武雅刀さんは医師から「体内の毒素はいい水をとればとるほど出て行く」と言われて以来、ミネラルウォーターに凝るようになり、どこに行くにも手放さなくなりました。
「水を意識して飲みましょう」という健康法は非常に良く知られており、多くの人に実践されています。
私も意識して飲むようにしています。
しかし「水を飲んでも意味なし」という研究結果もあります。
米ペンシルバニア大学のゴールドファーブ博士が過去の試験や文献を検証した結果、
「水は腎臓の機能を高めることは確かだが、そのことが健康につながる根拠は無い」
という結論が出たそうです。「アメリカ腎症学会」誌08年4月号に掲載されました。
アメリカでは、水をたくさん飲むと
・毒素が排出される
・肌のツヤを良くする
・空腹感を軽くする
・頭痛を治す
という効果があると考えられてきました。(日本とは微妙に違うようですが)
しかしゴールドファーブ博士はこれらを「いずれも言い伝えに過ぎない」と一刀両断しています。
健康情報につきものの反対意見が、この水飲み健康法でも主張されているわけです。
日本では、水の飲み過ぎはダメとする根拠は「体を冷やすから」が多いように感じます。
確かに、冷水をガブガブ飲むのは良くありませんが、白湯あるいは常温の水といった「水分」であれば、有害になるケースはそれほど多くはないでしょう。
私も夏はもちろん、冬もそれなりに水分(常温以上の温度)をとるようにしています。「水を飲むようになって体調が悪くなった」という話はほとんど聞いたことがありませんし。
ただし、無理して飲む必要はないでしょう。あくまで「ほどほど」で良いのではないかと。ゴールドファーブ博士の説も、参考程度に一応頭の中に入れておきましょう。
伊武雅刀さんの水分補給 米国の研究では意味なし?
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