赤ちゃんや小さな子供の睡眠はとても深く、時間も長いのが特徴です。
また新しい体験情報を次から次へと記憶する必要があるため、レム睡眠が多くなります。
トシをとると睡眠のための機能も低下してくる
しかし30歳を過ぎる頃から深い睡眠が得られにくくなってきて、60歳を過ぎると、
眠りが浅くなる
頻繁に目が覚める
朝早く目覚める
といった不眠の症状を多くの人が訴えるようになります。
年齢を重ねると眠りの質が悪くなるのはなぜでしょうか?
理由としては次のようなものがあります。
・メラトニン(眠気を起こすホルモン)の分泌量が減っている
・体温調節能力が落ちて、一日の体温の差が小さくなっている
・日中の活動量が減り、脳や身体を休息させる必要性が低下
眠るための機能も加齢と共に衰えるから、というわけです。
睡眠前に体温を少し上げておくと、脳はその反動で体温を下げようとするので睡眠が深くなります。就寝の2~3時間前に軽く汗ばむ運動や、40度ほどのお湯に入浴をすると質の良い眠りを得られます。
ちなみに、メラトニンは睡眠だけでなく、
体温調節 記憶 摂食 性行動 内分泌 精神の安定
など多くの人間の生理活動に関わっています。