急性心筋梗塞を発症してカテーテル手術を受けるケースの各種データは以下のとおりです。

・入院日数は平均22日
・70%が男性で平均年齢は66.5歳
・医療費総額は207万6700円
・自己負担は70万円ほど

 
になります。





カテーテル手術とは、細く柔らかい管(これがカテーテルと呼ばれます)を血管に入れて行う治療で、患者の負担が非常に少ないため数多く行われています。
 
カテーテルの先につけた風船を膨らますことで血管を広げる手術や、血管が狭くなっている部分を削る手術などが行われます。
 
血管の狭くなった部分に「ステント」という鋳型を入れて血管の広がりをキープすることが多いようです。
 

 
バイパス手術の場合、
 
・入院期間は35.5日
・医療費総額は459万3800円
・自己負担は約150万円

 
です。
 
心臓のバイパス手術には下肢や腕の静脈か、心臓に近い前胸の動脈を胸壁からはがして心臓の血管とつなぐ方法があります。
 
はがした血管は「グラフト」と呼ばれ、それぞれ静脈グラフト、動脈グラフトになります。静脈グラフトを使う手術は古くから行われていました。
 
静脈グラフトは血管の詰まり、動脈クラフトは血流の低下、といった問題がありましたが、それぞれ解消されており治療成績は向上しています。
 
(以上の治療費の金額等は全日本病院協会が作成したデータによります)