心筋梗塞は日本人の死因第2位であるにもかかわらず、関心度はがん(死因第1位)の5分の1しかなく、心臓に異変を感じても9割近くの人は病院に行かない、という調査結果が出ました。(05年9月時点のデータです)
 
20代から60代の人を対象にした、三大疾病に関するインターネットでの調査によると、最も関心が高かったのは「がん」で64.9%、次が「脳卒中」で15.2%、心筋梗塞は11.8%でした。

心筋梗塞に最も関心が低い年代は30代で6.5%、20代、40代、50代でも約10%、60代で19.5%となっています。
 
 
アンケート対象者の約4割は心臓に圧迫感や動悸を感じていますが、そのうち病院に行った人は11.6%にとどまり、88.4%は全く病院に行っていません。

管理人の考え

実は私も動悸らしきものを感じることがたまにあります。
 
かといって病院に行くかと言えば、正直言って一度もありません。このアンケートと全く同じです。
 
私が思うに、「病気の重大さの意識」にがんと心臓病でこれだけの違いが出るのは、まず
 
病気の深刻さが違う
 
のは当然なのでひとまずおいといて、大きな理由は「なじみの差」ではないかと。
 
動悸や胸のちょっとした不快感などは日常起きることがたまにあります。つまり、胸の不調はある程度「よくあること」です。
 
私も動悸らしきものが起きても、「あ、まただ」くらいの意識しか持たず、いわば慣れてしまってます。
 
これが胸に激痛が走る、とかいった症状であれば、さすがにかなり深刻になると思いますが。
 
反面がんは、ある日突然何らかのきっかけで発見するというケースが多いように思います。久しぶりに受けた健康診断で発見する、あるいはいきなり重篤な症状が出てしまう、といったことですね。
 
動悸などに比べれば、どう考えてもなじみがありません。それまで普通に暮らしていたのに、いきなり告げられればそれはショックですし、精神的ダメージも大きくなります。
 
本来は心臓疾患もガンもどちらも等しく注意されるべきなのはいうまでもありません。
 
献血などの機会に、いくらか負担すれば心臓疾患の検査を受けられるといったシステムを確立できれば、心疾患への意識が高まり、症例は減らせるのでないでしょうか。