健康に関する本などを読むと、玄米や黒砂糖など未精製食品が推奨されています。

いわゆる「黒い食品」ですね。
 
いまさらの感もありますが、そもそも未精製食品が勧められるのはなぜでしょうか?

未精製食品は同じカロリーでも栄養が豊富

その理由は、食品は精製がすすむにつれて含まれる栄養素が減ってしまうからです。
 
精製するとは、つまりその食品の一部を「削り落とす」ことなので、当然栄養価が下がってしまいます。
 

 
ミスユニバースなど美しさを競う大会への出場者や、あるいは女優さん・モデルなど、健康と美しさが求められる女性達は、必ずと言えるほど「未精製」の食品を食べます。
 
彼女たちは、摂取カロリーを厳しく制限しているので、限られた食品(少ないカロリー)で可能な限り多くの栄養素をバランスよくとる必要があります。
 
栄養価の低い、精製済みの食品を食べていては効率が落ちてしまいます。どうせ食べるのであれば、栄養豊富な未精製食品のほうが優れているわけです。
 
美容を意識する女性の本を読むと、「黒い食品を食べて、白い食品は避ける」と表現されています。
 

 
モデルさんでなくとも、同じカロリーをとるなら栄養豊富なほうがいいですよね。
 
次のコンテンツでは、玄米を白米にすると栄養がどれくらい失われるかを紹介します。

玄米→白米で失われる栄養 ダイエットも困難に&がんリスク増

精製度の低い米や食品について、丸元淑生さんが著書「よい食事のヒント 最新食品学と67のヘルシー・レシピ(Amazon・レビューあり)」で次のように書いていました。
 
玄米と白米の栄養価の違いがわかります。

白いご飯と黒いご飯では、栄養的にどれくらいの違いがあるのだろうか? 
 
白いご飯は、玄米から種皮、果皮、糊粉層、胚芽を取り去って胚乳だけにしたものなので、食物繊維、ビタミン、必須ミネラルが激減している。
 
例えば、必須ミネラルのクロムは8パーセントしか残っていない。92%が失われてしまうのだ。 
 
クロムは、インスリンと二人三脚を組んで、細胞がブドウ糖を取り込む助けをするミネラルなので、白いご飯を食べていては、肥満や糖尿病を改善するのは難しいわけである。
 

 
われわれを病気から守ってくれる植物栄養素は穀類の場合、皮の部分と胚芽に含まれているため、それはほとんどゼロになってしまう。
 
インドール、バイオフラボノイド、イソチオシアナート植物エストロゲンなどの重要な部分が完全に失われるのである。
 
(中略)
 
スイス・ローザンヌ大学の研究者たちが2000年にそれを口腔、咽頭、食道がんで統計的に証明している。
 
精製した穀類を食べている人は、明らかにそれらのがんになる率が高かったのだ。

含まれている栄養素が豊富ならば、免疫力などの防御機能が発揮されて、がんなどにかかりにくくなるのも道理です。
 
モデルさんなど美容を意識する人達がよく食べている「黒い食品」は、健康を気にする人なら誰にでも推奨される食品なのです。