トランス脂肪酸は悪玉コレステロールを増やし、循環器系疾患のリスクを上げるとして一時期話題になりました。

欧米では懸念が高まり、トランス脂肪酸の使用量は規制対象になっています。
 
日本ではそうした規制はありませんが、健康への関心が強い方は含まれている食品をチェックしているかもしれません。

パン・洋菓子にはほぼ含まれている マーガリンやショートニングなど

トランス脂肪酸を含む食材で、日本で多く使われているのは、マーガリン、ショートニング、ファットスプレッドの三つではないでしょうか。
 
市販されているパンや洋菓子には高確率で使われています。
 

 
試しに、近くのコンビニなどで売られているパン、洋菓子の原材料表示をチェックしてみてください。
 
おそらく90%以上の製品に上の三つのいずれか(あるいは複数)が含まれているでしょう。私が初めて調べた際、含まれている製品の多さに驚きました。
 
トランス脂肪酸は化学的に大量生産できるので、食品の原材料費を安く抑えられます。利益を追求する企業にとっては都合の良い材料なのです。
 
ちなみにトランス脂肪酸はパンや洋菓子だけでなく、ちょっと意外な食品にも含まれています。

中華麺にトランス脂肪酸が含まれる製品も

トランス脂肪酸が含まれているのは洋菓子だけではありません。
 
市販されている中華麺にもトランス脂肪酸が使われているケースがあるのはご存じでしょうか?
 

 
中華麺の原材料に「植物油脂」があったら、それはトランス脂肪酸を含んでいる可能性があります。
 
本来、中華麺は油脂分を使わずとも作れる食品です。なぜ植物油脂を含む製品があるのでしょうか?
 
それは機械で製麺する際、型からはがれやすくなるからです。
 
加工油脂や乳化剤を麺の材料に加えると、型から剥離しやすくなって製造がスムーズに進むわけです。
 
しかし多くの場合、この加工油脂や乳化剤にトランス脂肪酸が含まれています。
 
近年油脂類に含まれるトランス脂肪酸の量は、メーカーさんの努力で少なくなっています。
 
実は私も市販のパン・洋菓子を食べる際にそれほど気にしていません。
 
しかし気になる方は洋菓子だけでなく中華麺の原材料もチェックしてみて下さい。