俳優の松田優作さんは映画「ブラックレイン」やテレビドラマ「太陽にほえろ!」などに出演し、その個性的な演技で人気を集めました。
松田優作さんが膀胱がんで亡くなったのはあまり知られていないのではないでしょうか。(私は知りませんでした)
松田さんは89年11月6日膀胱がんのため、東京都武蔵野市の病院で亡くなっています。
松田さんがガンで入院していることは極秘にされていたので、「松田優作死亡」のニュースが流れた時、世間は騒然となりました。
亡くなる1ヶ月前にはテレビドラマ「華麗なる追跡」が放映されており、これが遺作になっています。
このドラマの収録中、松田さんはさかんに「腰が痛い」と訴えており、撮影の合間にマッサージを受けていました。しかし作中での動きは俊敏で、とてもガンとは考えられなかったそうです。
膀胱がんは一般には60歳以降に多く、40歳未満の発症は少ないとされています。男性の方が女性よりも発症率は約4倍高くなっています。
膀胱がんの発症リスクを上げると確認されているものに喫煙があります。ある調査では、男性の50%以上、女性の約30%の膀胱がんは喫煙により発症しています。
膀胱がんは自覚症状が少なく、発見されたころには症状が進んですでに手遅れ、というケースが多いのが特徴です。
辛うじて認められる自覚症状としては血尿、排尿痛、背中の痛みなどがありますが、これらが膀胱がんとは結び付けられないことも往々にしてあります。
定期的な健康診断により、早期発見することが何より大切です。