俳優の堤真一さんは以前筋トレに励んだこともありますが、現在は意識して鍛えることはありません。
(このコンテンツは雑誌「ターザン」2010年11/11号117ページを参考にしています)
 
ジムに行ってもサウナで世間話をして、プールをゆっくり2往復するくらいです。

筋トレをしない理由を堤さんはこのように語っています。

僕が農民で畑仕事をすることで腕に筋肉がつくのであればいいと思うけど、力仕事もしていないのに均整のとれた筋肉をしているのは不自然。
 
世の中にはさまざまな体型の人がいるのに、役者がみんなマッチョでカッコいい体をしていたらクローン的で個性がなくなる。
 
舞台で動ける最低限の筋肉を残したら、あとはむしろ削ぎ落としたいですね。ぼくは酒も飲むし、タバコも吸うし、健康オタクでも何でもない。
 
健全になることをどこかで恐れているのかもしれない。つまらない人間になるようで。

確かにそう言われてみればそうかもしれませんね。
 
堤さんは、芝居の際には2時間前に現場に入り、1時間ほどかけてウォームアップを行います。ストレッチボールの上に寝て肩甲骨で挟むようにすると胸が開いて声が出やすくなるそうです。
 
考えてみれば、他人になりきる俳優・女優が「健康オタク」になるのはちょっと無理かもしれませ。
 
役によってはタバコを吸いますし、太った人を演じるなら、体重も増やさなくてはいけません。
 
ハリウッドでは、役作りのために歯を抜いたり、体重を何10kgも増やした(減らした)役者がいる、なんて話も聞きます。
 
それでいて、ある程度の「見た目」のレベルは保たなくてはいけないので、俳優・女優もなかなか大変です。