睡眠時間と食欲・糖尿病の関係

アメリカスタンフォード大学の研究によると、睡眠時間が短いと食欲を刺激するホルモンの量が増えることがわかっています。
 
五時間睡眠の人は、8時間睡眠の人に比べ、食欲を刺激するグレリンが15%多く、食欲を抑えるレプチンは逆に16%も少なくなっていました。
 
寝不足だとより食べるようになるとわけです。
 

また、睡眠が不足するとコルチゾールというホルモンが分泌されます。
 
するとインシュリンの分泌も促進されるようになり、体内に脂肪が蓄えられやすくなるともいわれています。
 
 
関連して、シカゴ大学のメディカルセンターは次のような調査を行っています。
 
健康な若い男性の睡眠時間を2日間4時間に制限したところ、4時間以上寝ていた時に比べて男性は24%も食事の量が増えました。
 
しかも食べたものがクッキーやキャンディーなどのお菓子類、炭水化物の多いパスタやパン類など、太るおそれのかなり高い食品ばかりを好むようになりました。
 
眠らない人は太る、病気になる―肥満、糖尿病、うつ、ガンと「睡眠」の関係
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さらに、コロンビア大学の研究では、睡眠時間が平均4時間以下の人は、平均7時間の人に比べて肥満になる確率が73%も高くなることがわかっています。
 
睡眠時間が5時間の人、6時間の人も、7時間の人と比べるとそれぞれ50%、23%ずつ確率が高くなりました。
 
 
私はけっこう長いこと健康情報を目にしていますが、「睡眠不足はダイエットの助けになる」という主張は目にしたことがありません。
 
とりあえず7時間ほどの睡眠時間は確保しておくべきではないか、という結論を持っています。
 

睡眠時間と糖尿病の関係 兼板佳孝講師の研究

睡眠時間は、長すぎても短すぎても糖尿病にかかりやすくなるそうです。
 
日本大学医学部の兼板佳孝講師の研究によって判明しました。
 
 
兼板講師は地域の健診データ(約千人分)と職場の健診データ(約2万2千人分)を分析しました。
 
その結果、睡眠が6時間以上8時間未満の人が糖尿病がもっとも少なく、6時間未満や8時間以上だと発症率が3~5倍になることがわかりました。
 
また、睡眠時間が5時間未満の人は、7年後に肥満になる危険性が5時間以上の人の1.2倍になり、糖尿病にもかかりやすいことが判明しました。
 
糖尿病と睡眠時間は無関係なイメージがありますが、意外と関連しているようです。
 
 
こうした睡眠トピックの際には、
 
「睡眠時間はどれくらいが一番いいのか」
 
がお約束のように問題になります。
 
 
この問いに対する答えとしてありがちなのが
 
「睡眠時間には個人差があり、どれくらいが適当か一概に言うことはできない」
 
というものですが、個人的には「7時間くらいが最も健康的」ではないかという印象があります。
 
上記の糖尿病の例もそうですが、「7時間は最も病気になりにくい睡眠時間」として紹介されることが多いのです。
 
とはいえ、「そんなに寝なくても支障なし」や「もっと寝ないとつらい」というケースもあるでしょうから、あくまで目安ということで。
 

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