糖尿病で何より怖いのは、併発する合併症であり、そのいずれも重篤な症状をひき起こします。

糖尿病が絶対に防ぐべき病気であることがわかります。




糖尿病の合併症と足壊疽について

糖尿病の合併症には、以下のようなものがあります。

・糖尿病網膜症(失明原因の第1位)
 
・糖尿病腎症(透析治療が必要になる原因疾患の第1位)
 
・動脈硬化(心筋梗塞の約三分の一、脳梗塞の約二分の一は糖尿病関連)
 
・足壊疽(近年増加中)
 

 
足壊疽は、足をぶつけたりしてケガをすることから始まります。
 
糖尿病の神経障害により足の知覚が鈍くなっており足に傷ができてもあまり痛みを感じないのです。
 
糖尿病のために血流が悪くなっているので足の傷が治りにくく、抵抗力が弱っているので細菌感染が進み、足壊疽にまで悪化してしまうのです。最悪の場合、足を切断が必要になります。
 
糖尿病になったら、小さい傷でも軽視せず、専門医の診断を受けましょう。




糖尿病による視力障害

糖尿病で視力に障害が起きる原因はいくつかあります。

・目を動かす神経に障害がおこり、ものが二重に見える場合
 
・高血糖によって眼球の水分が減少し、屈折率が変化する場合
 
・糖尿病網膜症によって起こる場合
 

 
などです。
 
糖尿病網膜症は、糖尿病によって網膜の毛細血管が詰まりやすくなって血栓ができたり、もろくなって出血しやすくなる症状です。
 
成人の失明原因のトップを占めており、年間3千人から4千人が糖尿病網膜症により失明しているといわれています。
 
糖尿病発症後血糖値のコントロールが比較的うまくいっていても、10年以上経つと網膜症発症の可能性が高まります。