前のページでは、血糖値を上げにくくする食事についてお知らせしました。

このページでは、食後に血糖値を下げる方法を紹介します。
 
「食事の後は安静にする」イメージがありますが、血糖値の上昇を抑えるには、何か食べた後でも体を動かしたほうが良さそうです。




食後に歩いて血糖値を消費する

キモとしては、血液中の糖分を消費すればよいわけで、そのためには
 
食後に運動する
 
とOKです。
 
healthクリックさん
血糖値を下げる運動習慣のすすめ
食後には運動を
health.ne.jp/library/3000/w3000842.html
 
一部引用させて頂きます↓

糖尿病予防と改善のため、欠かしてはならないのが運動。
 
適度な運動は代謝を高め、余分なエネルギーの燃焼に役立つ。また、血液循環をよくしたり新陳代謝を高めるばかりでなく、心身のストレス発散にもよい。
 
それでは、どんなときに運動するのが最も効果的なのだろうか。
 
おすすめは食事の後。
 
(中略)
 
ただし、食事の直後は血液が胃に集まっており、心臓の血液量が少なくなっている。いきなり運動をすると、心筋梗塞リスクを高めてしまうので要注意。
 
30分~1時間経った頃に行うのがベストだ。
 

ちなみに、以前私のメルマガで、歩行に関することわざや格言を紹介したことがあります。その中に、こんなのがありました。
 
「夕食の前にも夕食の後にも、しばし歩きたまえ」エラスムス
 
「昼食(主食)後はしばらく動かず、夕食後は1マイル歩くこと」イギリスのことわざ





不思議と「朝食後」ではなく「夕食後」なんですよね。(「朝食後」としていることわざもあるのかもしれませんが)夕食が終わったら活動量は少なくなるので、歩いて血糖を消費したほうが体に良い、ということでしょうか。
 
そうしたほうが体に良いことを、昔の人は知っていたのかもしれません。
 
「食後血糖値を上げたくないなら、食後に運動してしまえば良い」とは、実は意外と盲点なのではないでしょうか?私の場合、「食後は身体を動かさないほうが消化に良いし、胃腸の負担も軽くなる」という意識がありますし・・・。

軽い運動でも 大きな歩幅など工夫をして積み重ねる

食後の運動については、こちらのサイトも興味深かったです。運動はごく軽いものでOKのようですね。
 
CHIROPRATICA
血糖値をあげない食後の運動
chiropratica.jp/?p=1527
 
食後に「難消化性デキストリン添加茶」や「グァバ茶ポリフェノール添加茶」を飲むのと、食後にダンベル体操などのエクササイズをするのはどちらが血糖値を下げるか?という研究結果が紹介されています。
 
「ガッテン」の本には、
 
■同じウォーキングでも大またで歩くと消費カロリーが増える
 
点も強調されていました。
 
普通の歩幅(61cm)で700m歩くと、46kcalを消費し、大また(83cm)で同じ距離歩くと、54kcal消費するようになるのです。このペースで一日に1万歩歩くと、一年間で約2.9kg分の脂肪を減らせる計算になります。
 
よく言われる「小さなことの積み重ねが大事」は、やっぱりホントなのだなぁ、感じます。

食前・中・後に注意して 絶対防ぎたい合併症

糖尿病は、発症してから適切な治療を行わないと、次のような流れで合併症が出ます。

5年後には神経障害 手足のしびれ・感覚まひ
 
10年後には目の障害 黒い点が見える・目がかすむ
 
15年後には腎臓障害 たんぱく尿が出る
 
20年後 三大合併症の発症
網膜症・・・失明
腎症・・・人工透析
壊疽・・・足の切断 

 
糖尿病治療は進歩を続けているとはいえ、怖い病気であることに変わりありません。
 
・食べるもの
・食べ方
・食べた後の運動

 
を意識して、なんとしてでも防ぎましょう。
 
血糖値上昇をゆるやかにする方法 終わり