「失敗を恐れるな」とは、決まり文句のように言われますが、実際にはそう簡単ではありません。

性格的なものもありますし、失敗で辛い経験をしているなら怖くなるのも無理はありません。
 

 
そしてある程度年齢が進んで責任ある立場になってくると、「失敗は気にせず猪突猛進」とはいけないケースはあります。
 
「失敗するかもしれない」とある程度織り込みつつ、チャレンジを続けられるような、うまい考え方はないものでしょうか?




下園壮太さんの「7対3バランス」自分ができることに全力を

心理カウンセラーの下園壮太さんは「7対3バランス」という考え方を提唱しています。
 
これは、何かを行うとき、

準備や努力でコントロールできることが3としたら、自力ではどうにもできないことは7ある

 
という考え方です。
 
つまり、自分の力がどうしても及ばない要素が7割を占めているというわけです。
 
何かに失敗してしまった時、全て自分のせいだと背負いこんでしまうのではなく、自分の責任は3割くらいで、あとの7割はどうしようもなかったと考えるのです。
 

 
もちろん最初は成功させる意識でコトにあたります。
 
「7割はどうしようもない」とはいえ、手を抜いて良いわけではありません。
 
できるだけのことをやって、それでもなお失敗したら「自分の力ではどうしようもなかった」と納得できます。
 
「自分の責任はゼロ」あるいは「失敗など全く気にしない」という心構えでは反省が生まれません。
 
「失敗を恐れすぎてもダメだし、気にし無さ過ぎるのもダメ」であり、要はバランスということです。
 

 
もしもあなたが、失敗を気にしすぎて何事にも二の足を踏んでしまうのであれば、「7対3」を思い出してみてください。
 
「二の足を踏む」ということは、あなたは「うまくやらなければ」という使命感を持っているということ。
 
そんな真面目なあなたなら、「7対3」くらいの意識でいると肩の力が抜けてちょうど良いのではないでしょうか。