医師不足・偏在が生まれる一因

日本病院会会員である全国の2552病院を対象にして、各病院の機能・役割をどの程度果たしているかアンケートがとられました。(05年8月)
 
回答した703病院のうち、「十分ではない」「果たしてない」との回答が541病院(77%)に上り、「十分果たしている」としたのは162病院(23%)でした。
 
 
「十分でない」「果たしていない」とした病院のうち、医師不足を理由にしたのは350病院でした。特に麻酔科、小児科医の不足が深刻です。
 

医師が不足するようになった原因のひとつに、大学医局制度が崩れてきたことが挙げられています。
 
これまで医師は大学を卒業すると大学の医局に入り、医局の指示で病院への赴任などを決められていました。
 
 
僻地などの敬遠されがちな赴任地に医師を送ることができたのは、「次の赴任地は希望に添えるようにする」という「アメ」があったからです。
 
 
しかし00年頃から病床数の制限などにより、ある程度実力のある医師に対して医局がふさわしいポストを用意できなくなる事態が目立ち始めました。
 
「アメ」を用意できなくなった医局の求心力が低下してきたのです。
 
 
結果として僻地へ赴任する医師は減り、いわゆる「条件の良い」赴任場所を医師自らが探すことになります。医師の偏在が生まれるようになったのです。
 
 
医師が不足している病院では医師が激務にさらされ、みずから開業医として働くようになる医師も増えています。
 
 

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