健康トピックにおいて、爪はあまり目立たない存在ですが、爪は意外と多くの健康状態をチェックできるパーツです。
 
また腰痛は「腰の不調」というだけでなく、何か別の病気の表れているケースもあります。

主なものを紹介します。

爪のしまや色・形と病気

まず、爪に表れる健康状態について。
 
細かい縦じま・・・20歳以降になると誰にでもできるもので、 老化のしるしです
 
しまが横に走っている・・・爪生成時に高熱を出したか、湿疹があったと考えられるのでこれも心配要りません
 
やわらかくなり、スプーンのように反っている・・・甲状腺に異常が あるか、あるいは貧血の可能性が
 
爪先が丸く膨らんでいる・・・心臓や肺の病気で体が低酸素状態かも
 
黒い縦じまがある・・・これはちょっと深刻で、メラノーマの可能性があります 早期治療が非常に大事な皮膚がんなので、気になったらすぐに医師の診断を受けましょう
 
白い横じまがある・・・栄養が慢性的に不足しているか、肝臓に何らかの疾患があるかもしれません
 
先端から白くなってくる・・・爪水虫の可能性があります 自覚症状はほとんどありませんが、放っておくと爪がぼろぼろになってしまいます
 
爪自体の調子が悪くなることもあります。
 
最近はいわゆる「ネイル」、つまり爪の装飾が一般的になりました。
 
爪にプラスチックの付け爪などを行うわけですが、場合によっては爪自体の健康を損なうことがあります。
 
ネイルの飾りを施した後自分の爪が伸びてくると、付け爪との間に隙間ができてきます。するとその隙間に水分がたまり、カビや雑菌が繁殖することがあるのです。
 
爪が緑色あるいは白くなった場合、緑膿菌や白カビ、あるいは爪水虫に感染している可能性があります。

爪や腰痛に現れる内臓疾患のサイン

爪の異常や腰痛として現れる「内臓疾患のサイン」をまとめます。
 
まずは肝臓。
 
指先がふくらんで爪が広がるのは肝硬変の兆候です。手のひらに赤い斑点がでたり、白目が黄色くなるのはアルコール性肝炎の疑いが。
 
疲れやすい、あるいはみぞおちの不快感も肝臓からの危険信号かもしれません。
 
内臓疾患は腰痛となって表れることもあります。
 
すい臓・腎臓の病気も腰の痛みとして表れ、大腸がん・直腸がんでも腰に鈍い痛みを引き起こすことがあります。空腹時にお腹が痛くなるなら、十二指腸潰瘍が疑われます。
 
泌尿器系の疾患でも腰痛を引き起こすことがあります。
 
腎盂炎や腎結石、尿管結石では腰をたたくと痛みを感じます。これに加えて血尿が出たら泌尿器科の病気が強く疑われます。
 
女性であれば子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍といった病気でも腰が痛むことがあります。この場合、腰痛と同時におりものが見られます。
 
腰痛が内臓の不調からきているのかどうかを判断する簡単な目安としては、じっとしていても腰が痛いかどうかをみます。
 
じっとしていても腰が痛むのであれば、内臓疾患が原因になっていると考えられます。
 
整形外科として治療される、いわゆる「普通の腰痛」であれば、安静にしていればほとんど場合で痛みが和らぐからです。
 
また、腰痛と共に足にしびれを感じる場合は整形外科領域の腰痛であることが多いようです。