CTとMRI の違い 長所・短所など 日本での普及率は

現在ではCT(コンピューター断層撮影装置)やMRI (磁気共鳴画像装置) による検診はすっかり一般的になりました。
 
ある程度の年齢に達した人(40歳くらいか?)であれば、一度は経験があるのではないでしょうか。
 
 
しかし、このふたつを混同しているケースも意外とあるようです。
 

CTとMRI の違いをまとめます。
 
 
まずはCTについて。
 
エックス線により撮影し、「輪切り画像」により患部の診断を助けます。画像は鮮明で、しかも撮影は長くても20秒ほどで済むのが強みです。
 
テレビなどでおなじみの内臓脂肪量を調べるほかにも、脳や肺の診断など非常に広い用途を持っています。
 
 
肺がん、甲状腺がん、体内出血の診断に向いています。特に、脳内出血など一刻を争う症状の際にはその仕事の速さが大きなアドバンテージになります。
 
 
欠点としては撮影の際にエックス線に被爆することがありますが、このときの被爆量は身体に悪影響が出る量の五十分の一程度です。被爆を心配する必要ありません。
 
健診・人間ドックハンドブック(レビューあり)
健診・人間ドックハンドブック
 
次にMRIについて。
 
MRIは強力な磁力を利用して体内を撮影する装置で、CTでは映りにくい部分も高精度で撮影できます。「輪切り」だけでなく、「立て切り」や断面の連続撮影もこなせます。
 
X線などに被爆する心配もありません。
 
 
MRI は非常に多様な病状で利用され、中でも脳梗塞の兆候の発見および骨で囲まれた部分(骨盤内など)の撮影にMRI はもってこいです。
 
また腰椎ヘルニアや靭帯の障害、肉離れといった症状の診察にもMRIは強みを発揮します。
 
 
欠点としては、以下のようなものがあります。

・撮影時間が長い(数十分かかるのが一般的)
 
・指輪、入れ歯、イヤリングなど金属物を外す必要があり、ペースメーカーを使用しているとMRI はできない
 
・撮影装置内部が狭いため閉所恐怖症の人や子供は撮影が困難な場合がある(プロ野球阪神タイガースの赤星選手は閉所恐怖症なのでMRI が苦手なのだそうです)

CTやMRI 日本での普及率 世界で何位?

日本ではどこに住んでいても、ちょっと移動すればCTやMRI での検査を受けられる環境にあります。
 
OECDが、加盟各国に2005年時点で普及している検査機器の台数を人口100万人あたりの割合で調査しています。
 
ちょっと古いデータですが、紹介します。
 
 
その調査によると、CTは日本が92.6台で1位です。
 
2位 オーストラリア(45.3台)
3位 アメリカ(32.2台)
 
という結果なので、日本はダントツでCTが普及しています。
 
 
MRI についても日本が41.1台で1位にランクしています。
 
2位はアメリカの26.6台なのでこれまた日本は圧倒的に多いですね。
 
CT・MRI実践の達人
CT・MRI実践の達人
 
結論として日本は、こうした先端機器による検査環境は世界一整っているわけです。
 
現時点では「検査機器の普及率が高いほど癌などの死亡率を下げる」といった統計結果は無いようですが、各種病気の早期発見に役立っていることは間違いありません。
 
 
問題は、それらの検査結果を本人がどのように解釈するかです。例えばCT検査で「内臓脂肪の量が多いですね」と指摘されても、
 
「これといって調子は悪くないし、別にこのままでもいいだろ?」
 
と考えるか
 
「そうか・・・それはヤバいなぁ。食事を見直して運動もやってみるか」
 
と意識するかは数年後の身体に大きな違いを生むでしょう。
 
検査を受けやすい環境にあっても、それでわかることを自分の身体に反映させなければ意味がありません。
 

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