ビタミンCは、最も認知度の高い栄養素のひとつではないでしょうか。
 
よく知られた「カゼの予防」のほか、美容に関心のある人なら「美白」「コラーゲンと一緒に摂取してスキンケア」あたりも常識かもしれません。
 
「ビタミンCには抗酸化作用がある」のもよく見るトピックです。体内に発生した活性酸素を除去してくれるのです。
 
個人的には、口内炎を防ぐ目的でもビタミンCを摂取しています。

健康・美容両面で出番の多いビタミンCですが、ストレスを受けると減少してしまうのはご存知でしょうか?
 
東邦大学薬学部が、ストレスの原因となる満員電車で通勤するビジネスマンの血中ビタミンC量を調査しました。
 
その結果、乗車前のビタミンC量を100とすると、乗車30分後にはおよそ90に、60分後にはおよそ65にまで減少していたのです。
 
満員電車で朝から1時間通勤している人は、会社に着いた時点ですでに35%のビタミンCを消費しているわけです。
 
会社でも何らかのストレスを受けた場合さらに消耗し、間食や昼食で補給されるまで増えることはありません。
 
前述のようにビタミンCは様々な働きをします。これはつまり、ビタミンCが不足するとそれらの働きが阻害されてしまう、ということでもあるのです。
 
何かとストレスの多い現代社会ですが、「ストレスを受けるとビタミンCを消耗する」のはあまり知られていないようです。
 
ストレスを受けている自覚があるなら、ビタミンCの補給も意識してみてはいかがでしょうか。
 
ビタミンCは1日あたり300~500mg摂取することが推奨されています。一度にたくさん取るよりも、数回に分けてこまめに摂取するのがポイントです。(ただし、たくさんとり過ぎてもダメなようです。下の記事をご覧ください)
 
ちなみにビタミンCは加齢と共に体内への吸収率が下がってしまうそうです。
 
ある程度の年齢に達したら、ビタミンCの一日あたりの摂取量を見直してみる必要があるかもしれません。

ビタミンC過剰摂取の害まとめ 管理人の考えは

上で紹介したように、ビタミンCは健康・美容両面で欠かせない栄養素ですが、ビタミンCは過剰摂取の害も指摘されています。
 
「ビタミンCは水溶性なのでたくさんとっても排泄されるから問題ない」とはよく知られていますが、実は過剰摂取になりうるとの報告は複数あるのです。
 
このサイトで紹介した内容も含めて、ネット上の情報を簡単にまとめます。
 
腹痛・下痢をひき起こす
イギリスの食品基準庁の安全基準では、ビタミンCの摂取上限は一日1000mgです。
 
これ以上の摂取は「腹部の痛みと下痢を引き起こす原因となり得る」と警告しています。1000mgはレモン1kgにあたるので、サプリで摂らないとムリな量ではありますが。
 
尿路結石のリスクを上げる
ビタミンCは体内で代謝される際シュウ酸に変わり、これが体内結石の原因になる、という説もあります。
 
シュウ酸はほうれん草に含まれており、結石の原料になるとされています。尿路結石の大半はシュウ酸によるものです。
 
胃を傷める
ネット上には、「胃を傷める」との主張もありました。
 
手元にビタミンCのサプリメントがあったら成分表を見てください。私が普段飲んでいるサプリは「6錠中に2000mg」ビタミンCを含んでいます。
 
つまり、わずか3錠で1000mgです。食事からも摂取しますから、簡単に1000mg以上になってしまいます。
 
でも、一日に3錠くらい飲んでしまうこと、ありませんか?サプリを利用していると、意外と簡単に”過剰摂取”になってしまいそうです。
 
ここまで紹介しておきながら身も蓋もないことを書きますが、実は私はビタミンCの過剰摂取についてはあまり気にしていません。これまでに3粒以上飲んだことは何度もあると思います。
 
とはいえそれが習慣になっているわけではありません。普段飲むのは一日1~2粒です。
 
食べ物から摂取する分も考えると、もしかしたら”過剰摂取”になっているかもしれませんが、体調の悪化などは特に感じません。
 
なので、まぁこれでもいいのかなと。
 
それよりもビタミンCが不足することの弊害のほうが大きいと思うので、ビタミンCを意識して摂取することは今後も続けるつもりです。