ギンナンはベータカロテン、ビタミンCが豊富なので活性酸素を抑制してくれます。
 
またカリウムも多く含んでいるため高血圧の予防にも有効です。ビタミンBも含まれているので疲労回復も期待できます。



 

銀杏の栄養 栗に似ている セキ止めに

銀杏のシーズンには、栗も出回るようになります。
 
ギンナンも栗も昔から日本で食べられてきました。共通している栄養成分も多く、効果と共に紹介してみます。

・たんぱく質 (身体をつくる)
・ビタミンC (カゼの予防、抗酸化作用)
・ビタミンE (血流改善、抗酸化作用)
・カリウム (血圧を安定させる)
・カルシウム (骨をつくる)
・カロテン (抗酸化作用)
・食物繊維 (整腸作用)

 
といったものがあり、意外と(?)栄養豊富です。
 
ギンナンは漢方薬ではせき止め効果を持つとされており、空気が乾燥しやすい季節にはオススメです。
 

 
気管支が弱く、セキが出やすい場合は意識して食べてみてはいかがでしょうか。




銀杏による食中毒の症状 適正個数はけっこうバラバラ

銀杏には毒素が含まれているため、食べ過ぎると中毒を起こします。戦後の食糧難の時代には事故が多発しました。
 
含まれている有毒成分が、体内のビタミンB6などの作用を阻害するのです。
 
けいれんやおう吐、呼吸困難、顔面蒼白などの症状がでて、死に至る場合もあります。
 

 
食べてもOKな個数は、ソースによってけっこう差があります。
 
私が目にしたものを羅列します。
 
大人6~7粒
子供1~2粒
 
大人40粒
子供7粒
 
大人50粒
子供10粒

 
中毒の出やすさは個人差があるので、これだけ数が違うと考えられます。
 
この有毒成分は熱にも強いので「加熱したからOK」ではないので注意が必要です。05年度中には7件の中毒例が報告されています。
 
万一、症状が出た場合、ムリに吐かせようとするとけいれんを誘発することがあります。速やかに病院に連絡しましょう。