カルシウムは日本人に足りない栄養素としてよく知られています。
 
これから高齢化が進む日本では、高齢者の骨粗しょう症や骨折が増加することが予想されます。
 
カルシウムは今後さらに注目される栄養素になるでしょう。

それでは、骨を強くするためにはカルシウムをたくさん摂れば良いのでしょうか?
 
これはおそらく「半分だけ正解」です。
 
骨を作るためのメイン栄養素がカルシウムであることは間違いありません。しかし、カルシウムだけでは骨を効率よく作ることはできません。
 
骨を生成するために必要な、カルシウム以外の要素とその作用を挙げてみます。
 
・ビタミンD
カルシウムの吸収を助ける働きがあります。ビタミンDは日光を浴びることで体内で増え、魚類やキノコ類、卵黄に多く含まれています。
 
・イソフラボン、ビタミンK
骨芽細胞を活性化し、カルシウムを骨に定着させる働きがあります。納豆、海藻、小松菜、春菊、ほうれん草、モロヘイヤ、ブロッコリーなどに多く含まれてます。
 
・骨に適度な刺激を与える運動
栄養素とは違いますが、骨はある程度の「衝撃」を受けないと強くなりません。骨粗しょう症の予防に適度の運動は必須と言えます。
 
骨に良い食品は、和食に多く見られることに気付きます。昔ながらの和食を食べ、適度な運動をすれば骨は自然に強くなるわけです。
 
逆に、カルシウムの吸収を妨げる要素としては、次のようなものがあります。
 
・過剰な肉類や脂質
脂肪酸が腸内に多く発生し、脂肪酸がカルシウムと結びつくためカルシウムが体内に吸収されにくくなってしまいます。
 
・過剰な塩分
塩分を多く摂ると、ナトリウムを尿で排出しようとする作用が活発になります。
 
この時にカルシウムが消費されてしまうため、体内のカルシウム濃度が減少します。するとカルシウムを補給するために、骨のカルシウムを取り崩してしまうのです。結果として、骨が弱くなってしまいます。
 
簡単にまとめてみると、骨を強くするためには
 
「塩分を控えた和食を食べ、適度な運動をする」
 
ということになるでしょう。

牛乳ってどうなの?栄養士さんに聞いてみた

以前の管理人は献血を頻繁にやっていました。
 
自分の血液データが得られて健康管理の助けになりますし、(当時発行していた)メルマガのネタを探すのにもうってつけだったのです。
 
成分献血を終えたある日、ふと見ると献血センターの隅に「骨密度計測サービスコーナー」が設けられていました。
 
人が少なく献血がサクッと終わり、時間もあったので骨密度を計ってもらいました。
 
以前メルマガでお知らせしたように、実は私は骨密度が低めです。
 
当時からその自覚があった私は、もう少し「骨のある男」になるべく、カルシウム食品(干しエビやちりめんじゃこなど)を食べたり、ジョギングをするなど心がけていました。
 
測定では、言わばそれらの成果が問われたわけですが・・・
 
やっぱり平均より低めでした・・・orz
 
それどころか、「これ、前回よりひどくなってないか?」という、とても納得できない結果だったのです(泣)。
 
計測後は、担当してくれた栄養士さん(?)と数値の見かたや食事での注意点などの話になりました。
 
その中で「牛乳などの乳製品が良いです」という話題が出たので、私は「牛乳は骨を作る助けにならない、という意見があるようですが、本当のところどうなんでしょうか?」と、日頃疑問に思っていることを聞いてみました。
 
栄養士さんの答えは「乳製品のカルシウムは吸収されやすく、骨には良いですよ」というものでした。
 
私も個人的には牛乳を飲んでおり、骨には良い実感があったので、「やっぱりそうか」といった感じでした。
 
ちなみに「骨に良くない食品」として、栄養士さんは「カフェインを含むもの」も挙げていました。カフェインはカルシウムの排出を促進してしまうのだそうです。
 
私はカフェインを含むもの(コーヒーやお茶)を飲みますし、甘いものも好きです。骨にはあまり良くない習慣がついてしまってます。(´Д`)
 
骨に関していえば、食生活を改めないと将来ヤバいことになるかもしれません。
 
上の記事で挙げた「骨を作る」ポイントを私自身がもっと意識しないとダメですね。