世界の狂犬病 中国やフィリピン バリ島でも

2005年現在、中国での感染症死亡率1位は狂犬病によるものです。
 
タイ、インド、フィリピンでも狂犬病は感染症での死亡率の上位を占めています。
 
 
日本では約50年間、狂犬病は発生していません。1957年に広島県で狂犬病の猫が発見されたのが最後です。
 

海外で感染し、国内で発症した例はあります。
 
06年に日本国内で狂犬病により2人の男性が死亡しました。国内で狂犬病の死者が出たのは36年ぶりの出来事でした。
 
男性2人はいずれも同年8月フィリピン滞在中に犬に噛まれており、11月に発症しています。
 
 
狂犬病の無い国は日本の他に

ハワイ グァム フィジー オーストラリア ニュージーランド イギリス アイルランド アイスランド ノルウェー スウェーデン 台湾 プーケット

に限られており、世界中では毎年約5万人が狂犬病で命を落としています。
 
 
「狂犬病」という名がついていますが、感染源は犬だけではありません。ネコ、キツネ、コウモリ、リスなどからも感染するのです。
 
また、これらの動物に噛まれるだけでなく口や傷口をなめられるだけでも感染する可能性が非常に高くなります。
 
 
潜伏期間は傷の場所によって違い(傷の場所が脳から離れるほど長くなります)、2週間から数ヶ月です。例外的に7年間という潜伏期間もあったそうです。
 
 
発病した場合は死亡率はほぼ100%で、治療法はありません。発病しても回復した例が世界にこれまで数例あるそうですが、まず助からないと考えておくべき病気です。
 
「最も致死率が高い病気」としてエイズと共にギネスブックに記録されています。
 
 
中国では数億頭の野犬が生息しているとされ、ペットとして飼われている室外犬も放し飼いが一般的です。そのため毎年3千人程度が狂犬病で死亡しています。
 
 
中国政府も狂犬病撲滅に力を入れています。
 
しかし06年7月の雲南省では野犬のみならず、ペットや予防接種済みの犬までもが狂犬病撲滅の名目で撲殺されました。
 
飼い主の目の前で殺される例も多数あり、あまりにも非人道的なやり方のために世界中から非難の声が上がりました。
 
 
中国では、狂犬病用として出回っているワクチンにもニセモノが非常に多く、病院も全く信用できません。
 
 
日本人に人気の観光地、インドネシアのバリ島でも狂犬病が広がっているとの報道がありました。
 
2008年11月から2010年8月までに死者数は78人に達しています。
 
 
何でもバリ島には約60万匹の犬がいて、そのうち約70%が野犬なのだそうです。これだけ野犬が増えたのは、宗教的な理由があります。
 
 
中国やバリ島に限らず、海外では動物とむやみに接触せず、また感染症対策も万全にしましょう。
 

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