腸管アデノウイルス胃腸炎は、主に乳幼児がかかります。
「アデノ」とは扁桃腺やリンパ節を意味しており、アデノウイルスは扁桃腺やリンパ節の中に潜伏します。
腸管アデノウィルス胃腸炎の特徴 潜伏期間や症状
潜伏期間は5日~1週間ほどで、唾液の飛沫、便のほか、涙や鼻水も感染経路になります。
アデノウイルス感染は季節を問わず、一年中発生します。
症状は下痢、発熱、嘔吐、結膜炎、肺炎などです。排泄物には10~14日間ウイルスが混じります。
腸管アデノウイルス胃腸炎は迅速に診断する検査法があり、その場で簡単に診断できます。ちなみにノロウイルス胃腸炎は07年2月現在、迅速に診断する方法がありません。
アデノウイルス感染は夏にプール熱として流行することがあり、その際には発熱が3日~1週間続き、目やに、目の充血、扁桃腺の腫れといった症状が出ます。
プール以外でも感染するので、子供が外出から帰ったらうがい、手洗いを励行させましょう。
他のウイルス感染同様、特効薬は無く、対症療法を施すしかありません。
各種内服薬や目の痛みや充血がひどい場合は点眼薬、脱水対策や栄養補給で点滴をうつなどの処置を行います。
アデノウイルス感染では主な症状が消えた後でも2日間は出席停止になります。
唾液でも感染するため、家族に感染者が出た場合はコップなどの食器やタオルの共有は避けましょう。