がんはごくまれな場合を除き遺伝病ではありません。
がんが発生するのは遺伝子のコピーにミスが起きた時です。
日本でも世界でも増え続けるがんによる死者
体内には、毎日5千個以上のがん細胞が発生しており、リンパ球などの免疫機能がそれらを一つずつ排除しています。
しかし、たまに免疫がそれを見逃してしまうとがん細胞が増殖してしまいます。こうした遺伝子の複製ミス、遺伝子のがん細胞見逃しは年齢と共に多くなっていきます。
日本では1980年ごろから死因のトップとなり、2006年度は死因の3割を占めています。
WHOの2005年の統計によると、世界中で亡くなった5800万人のうち、がんによるものは13%(760万人)を占めています。
死亡原因となったがんで最多のものは肺がん(1300万人)で、胃がん(1000万人)、肝がん、大腸がん、乳がんと続きます。
がんによる死亡は増加し続け、2030年には1140万人が悪性腫瘍で死亡すると予測されています。
がん予防に必要なこと WHOの発表 特に禁煙は大事
WHOの発表では、がんによる死亡のうち40%は予防可能なのだそうです。
予防する具体的な手段には
・バランスのとれた食事
・タバコは吸わない
・ストレスを回避する
・適度な運動をする
などがあります。
特に喫煙をしないことは大事で、肺がんの80~90%が喫煙に起因するとされています。
タバコは喫煙している本人のみならず、受動喫煙によって周囲の人の肺がんリスクも高めてしまいます。