「マルチビタミン」のサプリメントは、何種類のビタミンを含んでいれば「マルチ」なのでしょうか?
実はマルチビタミンには、とある危険性も指摘されています。
11種類がひとつの目安 その内容は しっかりした食事が主役です
ある資料では、最低でも以下の11書類の栄養素を含んでいないと「マルチ」とは言えない、とありました。
その11種類とは・・・
A B1 B2 B3(ナイアシン) B6 B12 パントテン酸 葉酸 C E D
の11種類です。
メーカーによってはこの11種類に加えてビオチンやビタミンKなどを適宜加えています。
ちなみに薬店でよく見かけるネ○チャーメ○ドのマルチビタミンを調べてみたところ、上の必須11種類に加えてビオチンが配合されていました。
これまでサプリメントを全く使ったことの無い人が、「何かサプリを利用してみようかな」と思った時、その人はかなりの高確率でマルチビタミンを購入するのではないでしょうか。
値段もそれほど高いものではありませんし、いくつもの栄養素をまとめて摂取できるのでお得感・お手軽感もあります。
私のメインサプリはスピルリナですが、マルチビタミンもたまに購入しています。
ひとつ気をつけておきたいのは、「サプリを飲んでいても食事はしっかりとる」のを忘れないことです。
サプリメントはあくまで食事で足りない栄養分を補完するものであるべきです。
「サプリ飲んでるから食事は手を抜いてもいいや」というのは本末転倒です。(マルチビタミン摂取によるリスクも指摘されています。下の記事をご覧ください)
とはいえ、実を言うと私もたまにこのように考えてしまうことがあります。それで自炊をできるだけ多くするように心がけています。
マルチビタミンは前立腺がんリスクを上げる 理由は?
「マルチビタミンサプリメントをとり過ぎると前立腺がんのリスクが増す」という研究結果を米国がん研究所の研究者が明らかにしました。
同研究所は男性30万人を対象に、12ヶ月間マルチビタミンを摂取してもらい、その後6年間に発症した前立腺がんの頻度を調べました。
その結果、週7回以上マルチビタミンを摂取した人は進行前立腺がんのリスクが32%増加し、死亡リスクは約2倍になったのです。
家族に前立腺がんに罹患したことがある人、セレン、ベータカロテン、亜鉛など微量栄養素のサプリメントを併用する人のリスクが特に高くなりました。
これは一体どういうことでしょうか?
主なビタミンをまとめて摂ることががんリスクを上げる理由はちょっと思いつきません。
強引な仮説でもよければ「いくつものビタミンを同時に摂取するのは不自然だから」というのはどうでしょうか。
マルチビタミンのサプリではその名のとおり、主要なビタミンは全てと言えるほど配合されています。
しかし自然界にはそれほど多種類のビタミンを含んだ食品はありません。そこが「不自然」なことではないかなと。
これが体に悪影響を及ぼしているのかもしれません。
マルチビタミンをとって安心してしまい、食生活がおろそかになっていないでしょうか?
サプリの中には一粒だけで数種類のビタミンの一日必要量を充足してしまうものもあります。これに安心してしまって、野菜や果物の摂取量が減ってしまっているとか。
理由はどうあれ、マルチビタミンを利用する人は日本にも多いので研究の続報が気になるところです。