活性酸素が多くの病気の原因となり、老化の主要因でもあることは広く知られるようになりました。
 
現在世の中に出回っている健康法の多くは、活性酸素の弊害への対抗策である、といっても過言ではありません。
 
それでは、活性酸素に対抗する手段には具体的にどのようなものがあるのでしょうか?

大きく分けて二つあります。
 
 
ひとつは私たちの体の中にある酵素、そして外部から取り入れる抗酸化物質です。
 
前者の酵素とは特定の働きを持つたんぱく質化合物で、スーパーオキシドジスムターゼ(SODと略されます)、カタラーゼ、ベルオキシダーゼの3つは活性酸素を消す働きのある酵素です。
 
 
後者の抗酸化物質にはビタミン類、フラボノイド類があります。テレビ番組などでよく題材になるのはほとんどこちらです。
 
人間が酸素を呼吸して生きる以上、体内では必ず活性酸素が発生します。体内で利用する酸素のうち、約2パーセントは活性酸素に変わるといわれています。「酸素あるところ活性酸素あり」ということです。
 
人間が生命活動を行うかぎり、必ず活性酸素は発生することになります。 
 
 
このことは、平均寿命に良く表れています。
 
 
一般に女性の寿命が男性より長いのはなぜでしょうか?
 
女性は男性より概して体格が小さいので、生命活動に必要なエネルギーを作るときに生じる活性酸素の発生量も男性に比べると少ないのです。これはつまり、老化を促進させる要素が男性より少ないことを意味します。
 
 
また、女性ホルモンのエストロゲンには抗酸化作用があります。これらの要素が重なって、女性は男性より寿命が長いのです。
 
 
平均寿命と抗酸化作用についてもうひとつ。
 
動物の平均寿命の傾向として、体の大きいものほど寿命が長い、というのがあります。
 
しかしゴリラより体の小さい人間のほうが寿命が長いのはなぜでしょうか?
 
 
それは人間のSODの活性が、ゴリラのSODよりもずっと高いからです。
 
 
活性酸素に対抗する力が、寿命の長さと強く関係している良い例ではないでしょうか。