薬指の長さと空間認知能力の関連についての調査がドイツで行われました。
多くの男性は薬指のほうが人差し指より長く、女性は二つの指がほぼ同じ長さである場合が多く、そして一般的に男性の方が空間認知能力(地図を読む、車を駐車させるなど)が高いとされています。
ドイツのギーセン大学の研究者が学生ボランティア40人を対象に調べたところ、
・おおむね男性の方が女性より空間認知能力が高く
・二つの指の長さのバランスが男性のパターンに近い女性は男性同様空間認知能力が高い
かったということです。
つまり(男女を問わず)薬指の方が人差し指より長い人は空間認知能力に優れているといえそうです。
これに関連する話をひとつ。
脳科学者で元北海道大学教授の澤口俊之さんによると、「女性で人差し指より薬指が長い場合、同性愛の傾向がある」のだそうです。
薬指は男性ホルモンが多いと長くなります。よって普通の男性は人差し指より薬指が長く、女性は人差し指が薬指より長いか、同じくらいになるわけです。
薬指の長い女性は男性ホルモンを多く分泌しているわけで、「より男っぽい」ということになります。男性的なために、空間認識を必要とする動作(車庫入れ、駐車など)が得意なのです。
薬指の長い男性はより男っぽく、人差し指が長い男性は女性っぽいということになります。
ちなみに指の長さは、前立腺がんのリスクとも関連しているそうです。
指の長さと前立腺がんリスク 英国の研究
人差し指が薬指より長い男性は、前立腺がんのリスクが低いそうです。イギリスの研究グループが発表しました。
英ノッティンガム大学とロンドンがん研究所のグループは、1524人の前立腺がん患者と3044人の健康な人を比較する調査を行いました。
(この記事は2011年1月12日付東京スポーツ新聞 「医メール情報局」を参考にしています)
その結果、人差し指が薬指より長い人は、そうでない人に比べて前立腺がんリスクが33%低いことがわかりました。
被験者を60歳以下に限定すると、リスクは87%低くなったのです。
指の長さは性ホルモンの影響で出生前から決まっていて、人差し指の長い人は男性ホルモンの量が少ないことが分かっています。
薬指が長い人は男性ホルモンの量が多く、より「男性的」になるのです。上の記事で紹介しているように、
・空間認知能力が高い
・女性の場合、同性愛の傾向が出る
といった特徴が表れます。
ちなみに管理人はどうかと言うと、人差し指が薬指よりほんの少しだけ長くなっており、前立腺がんのリスクは低いといえそうです。
反面、空間認識能力に欠ける部分があるかもしれません・・・orz
車の車庫入れはそれほど苦手ではないのですが、地図を読むのがニブい時がありますし、方向オンチ気味です。
一長一短ですね。どちらかというと前立腺がんリスクが低い方がいいかも?