当サイトでは、握力と生命力の関係についていくつかコンテンツを作っています。(関連記事をご覧ください)
 
内容としては、握力が強い人は生命力も強いというのが主旨です。


 
このコンテンツでは、その裏付けとなる調査内容を紹介します。日本人を対象にした研究によると、握力が強い人ほど長生きするそうです。
 
(このコンテンツは日経ヘルス2014年6月号84ページを参考にしています)

握力が強いと死亡リスクが50%以上減る!

九州大学が、40歳以上の男女2527人を対象に19年間の追跡調査を行っています。
 
調査開始時の握力の強さで3群に分けて調べたところ、次のようなことがわかりました。

40~64歳では、握力が「弱い」群に比べて、
・「強い」群の死亡リスクは51%低い
・「中間」群は25%低い
 
65歳以上では、握力が「弱い」群に比べて、
・「強い」群の死亡リスクは59%低い
・「中間」群は50%低い

 
どの年代でも、握力は心血管疾患、呼吸器疾患による死亡リスクと関連していましたが、がんの死亡リスクとは関連性がありませんでした。
(「日経ヘルス」の記事では、握力が何kgあれば「強い」とするのか書かれていないのがちょっと残念です)
 
生命力が強いと握力が強くなるのか
握力が強いと生命力がアップするのか
 
のどちらかは、はっきりしません。
 
とはいえ、とにかく握力が強いと死亡リスクが減るのは間違いないようです。
 

 
ちなみに、東北大学の調査によると、朝食をとる人ほど、握力が強いそうです。
 
19~83歳の男女1415人の朝食摂取頻度と握力の関連を調べたところ、
 
朝食摂取頻度が・・・
 
週2日以下群の平均握力は36.2kg
週3~5日群は36.7kg
週6日以上群は37.0kg

 
・・・でした。
つまり、握力は朝食の頻度と比例することがわかったのです。
 
握力の強さの差が微妙なので、イマイチな気もしますが、一応このような相関関係があります。
 
握力の筋トレはややマイナーな印象がありますが、男女ともに意識して鍛える価値はありそうです。