「テニスひじ」は、テニスプレーヤーだけに発症するわけではありません。

日頃から手や腕を長時間使って仕事をする人には発症することがあるようです。
 
このコンテンツではテニスひじの原因や対策をまとめています。

テニスをしなくてもテニスひじ

テニスを経験したことが無くても、日常生活でテニスひじのような症状が出ることがあります。
 
テニスひじではひじの外側に電気が走るような痛みが起きます。
 
バックハンド打ちをするテニス選手に多いことからこの名前が付きました。正式には「上腕骨外側上顆炎」といいます。
 
パソコンを多く使う、調理や洗い物を長時間行う、あるいは美容師といった腕を酷使する仕事の人に多く、痛みが出るのはほとんどの場合利き腕側です。
 

 
ひじ関節の外側には手首を反らす筋肉が付いています。この筋肉と骨をつなぐ腱が酷使されると炎症が起き、痛みを生じると考えられています。
 
痛みはあっても関節の動きは正常で、見た目やレントゲンでも異常が認められないことが多いのが特徴です。

テニスひじ対策・治療法やストレッチ

テニスひじは40歳代の女性に多く、加齢による筋肉の強度や柔軟性が低下するにつれて発症数も増えます。
 
治療には内服薬や湿布、塗り薬を使用しますが、日常生活で痛みを起こす動作を極力しないことが大切です。
 

 
痛みの出る腕を使わない、あるいは日常の動作を少し変えて痛みを起こさないようにする、といった工夫をしましょう。
 
腕のストレッチも痛みを和らげ、筋肉の伸縮性を回復させるので効果的です。
 
腕を伸ばして(痛みがある時はひじを曲げてもOK)前に物を押す動作で右手を前に出し、上を向いている右手の指を左手でつかみます。
 
そのまま左手を自分のほうへ寄せて右腕の下側をストレッチします。
 
続けて左手で右手の甲を持ち、これまでとは逆に下に曲げるようにして反対側(右腕の上側)をストレッチします。
 
どちらの動作を行う時も呼吸は止めないようにして、それぞれ最低30秒、2~3回ずつ伸ばすと効果が期待できます。
 
市販されているテニスひじ用のサポーターも、衝撃を分散するため痛みを和らげる効果があります。
 
テニスひじは治癒するのにある程度時間がかかりますが、半年以上痛みが取れない、しびれがある、ひじだけでなく首まで痛みがある場合は注意が必要です。
 
他の疾患が原因になっていることもあるので医療機関で診察を受けましょう。


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