以下の記事は、これまで「常識」とされてきた腰痛対策とは相容れない点があります。
当サイトの主張とも食い違う内容もありますが、腰痛対策の判断材料を提供する意味で紹介いたします。
真偽の判断は訪問者の皆様でお願いいたします。
腰痛はメンタルの影響も大きい「気にしない」のが大事
央(ひさし)整形外科の小島央院長は、腰痛は心理的な要因が大きいとしています。
緊張や悩み、不安・怒り・ストレスといった、メンタルに負荷を与えるネガティブな要因が腰痛をひきおこす、というわけです。
職種と腰痛発症率の関係を調べたデータによると、肉体労働と腰痛には相関関係は見られませんでした。
ところが、人間関係に問題があり、ストレスを感じる職場では、腰痛を患っている人が多いという結果が出たのです。
そして小島院長は、患者に対する医師の言葉も不安やストレスになり、腰痛の原因になりうる、としています。
例えば、医師がレントゲン画像を見ながら「骨が変形しています」「脊柱管の狭窄が進んでいます」といったコメントをすると、それが患者のストレスを生み、腰痛が慢性化・長期化する、というわけです。
腰痛から解放されるために、小島院長が最も大事だと考えているのは「気にしないこと」です。
腰痛を忘れ、普段と同じ生活を送ることが、腰痛治癒の近道なのです。
小島院長によると、ギックリ腰の時の「痛みが取れるまで安静にするべき」というのはウソなのだそうです。(当サイトではそのように主張していますが…)
できる範囲で体を動かしたほうが、再発は少ないのだとか。
また、腰に特化した体操やマッサージ、コルセットの長期使用は勧めていません(ただし、ギックリ腰直後の短期間着用はOK)。
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腰痛は「気にしたらダメ」筋トレやストレッチも不要!
小島医師は、腰痛対策にはメンタル面も大事だとしていて、コルセットの長期使用は勧めていません。
その理由は「どうしても腰を意識してしまうから」です。
腰回りの筋肉鍛錬や、ストレッチなどの腰痛体操も「医学的根拠なし」であり、「自分は腰痛持ち」というマイナスの意識を定着させてしまってはいけない、ということです。
小島医師自身も、腰痛に対する誤った認識を修正することで、椎間板ヘルニアによる長年の腰痛から解放されています。
小島医師のクリニックでは、いわゆる普通の腰痛の患者さんに対しては、レントゲンはとりません。
「カゼのようなものだから、二週間程度で治る」と説明し、原因特定は行いません。「普通に生活してください」とだけアドバイスします。
やや乱暴な診察のようにも思えますが、これだけで、ほとんどの患者さんは腰痛を改善させているそうです。
腰痛のための運動には否定的な小島医師ですが、運動全てを否定しているわけではありません。
一生動けて、歩ける筋力維持のための運動は勧めています。
どんな運動でも良いのですが、何をするべきかわからない、という人のために、小島医師が勧めているトレーニングがあります。
それは
30秒スクワット
です。
これはその名の通り、一回あたりの所用時間がおよそ30秒で、しかも週一回だけ行えばOKというトレーニングです。
運動はもっと頻繁に行う必要があるイメージですが、この30秒スクワットに関しては、小島医師は週一回で良いとしています。
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唯一のおススメ筋トレ 30秒スクワットのやり方 週一回でOK
ここまで紹介したように、小島医師は腰痛解消には、できるだけ普通に生活し、体を動かすことが大切としています。
そのためには、動けるだけの筋力を維持しなくてはいけません。
その手段として小島医師が提唱しているのが、週一回の30秒スクワットです。
週一回でOKなのは、この運動の負荷がやや大きめだからです。
小島医師は、
「筋力をつけるには、軽い運動を毎日行うのではなく、限界に近い、負荷の大きいトレーニングを短時間、週1~2回行うのが最も効率的」
と考えています。
30秒スクワットのやり方を以下に紹介します。
2 膝を軽く曲げて、太股の前面の筋肉が少し固くなることを確認する これがスタートポジション
3 2の状態から、2秒ほどかけて、ゆっくり膝を曲げていく 手は、前に出しても、後ろで組んでもOK この時、お尻は後ろに突き出す感じで下ろす
上半身は前傾してもOK ただし膝は内側に入らないように注意 膝は足先と同じ方向に曲げる
4 膝が90度くらいになるまで曲げたら、2の姿勢に素早く戻る 膝を完全に伸ばすと筋肉が緩んでしまうので、必ず少し曲げた2の状態(スタートポジション)で止める
膝を曲げられない人や、体が不安定になる人は、いすの背や手すりなどにつかまって行うとやりやすい

2から4を10回程度繰り返しましょう。
膝を曲げた時かかとが浮く場合、かかとの下に本などを敷くとやりやすくなります。
小島医師の患者さんの中には、30秒スクワットを行うことで、歩行の際に使っていた杖が必要なくなり、スタスタ歩けるようになった人が何人もいます。
このトレーニングは、心疾患などで医師から運動を止められている人でなければ誰でも実践できます。
週一回でよければ、負担も大きくはありません。
いつまでも元気に活動し、腰痛に悩まされないためにも習慣にしてみてはいかがでしょうか
(このコンテンツは雑誌「壮快」2015年06月号20~23ページを参考にしました)
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壮快 2015年06月号
管理人の考え 小島医師の主張に対して
小島央医師の腰痛対策に関しては以上です。
ここで、管理人の考えも少し。
私としては、腰痛解消のためのストレッチやトレーニングにも意味があると考えています。
これらも身体を動かすトレーニングには違いありませんし、実際に腰痛を緩和させた例はたくさんあります。
キモになるのは、(急性の腰痛を除いて)身体を適切に動かすことであり、じっとしていても良い事はあまり無い、ということです。
腰痛体操やストレッチ、腹筋・背筋、ウォーキング、あるいは30秒スクワットなど、どれでもいいので、自分に合う適切なトレーニングを行えば、腰痛改善効果は期待できると考えて良いのではないでしょうか。
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