男性型脱毛は、男性ホルモンの作用で起こります。このホルモンは、ひげや胸毛などの発毛を促しますが、頭髪の成長は抑制する働きがあります。
毛乳頭には5αリダクターゼという酵素があり、この酵素は男性ホルモンをデヒドロテストステロン(DHT)という物質に変化させます。そのDHTが毛乳頭細胞を萎縮させ、脱毛を引き起こすのです。
後頭部や側頭部はほとんどDHTの影響を受けませんが、前頭部から頭頂部は影響を受けやすくなっています。
その他脱毛を促す要因として、次のようなものがあります。
遺伝
親から受け継いだ遺伝子をもとに体形や機能が形成されるので、その中に毛髪の成長を阻害するプログラムがあると脱毛にいたります。
ストレス
過度のストレスは自律神経系、内分泌系、免疫系の機能に影響をおよぼします。ホルモンの分泌や自律神経の働きが乱れると血流などが悪化し、毛乳頭に栄養が十分行き届かなくなります。
また、免疫機能に異常が生じると毛根に炎症を起こす場合があり、脱毛を招くことがあるのです。
食習慣・生活習慣の乱れ
栄養が偏っていたり、不摂生な生活をしていると頭皮の栄養状態が悪くなり、毛髪の成長に悪影響を及ぼします。
(参考)
その他の原因としては、頭皮が脂ぎる、服用している薬剤の影響、喫煙、ビタミンAの過剰摂取、睡眠不足などがあります。
(追記)
西式健康法では、髪の毛が薄くなる理由を「腎臓の働きが悪くなり、身体がむくむから」ととらえています。
身体がむくむと、頭皮も水分が多くなってブヨブヨになります。すると毛根に栄養が行かなくなり、抜け毛が多くなるのです。
腎臓の働きを改善するために、西式健康法では半日断食を勧めています。朝食抜きを続けると、余分な水分が排出されて、頭皮が引き締まってくるからです。
男性型脱毛症の原因 男性ホルモンやストレス
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