先日、ネットで健康関連の調べ物をしていたら、私の興味をひく記事がありました。
 
いわく「筋トレをすると禿げるのでしょうか?」というネット上の質問です。
 
「男女を問わず、筋肉はある程度つけておいたほうが良い」というのが持論の私としてはちょっとドキッとしました。実際に私もチョコチョコと筋トレをやっていますし。

質問の根拠としては、

「筋トレをするとテストステロンという男性ホルモンが分泌される。男性ホルモンは薄毛の原因となるので、体内にテストステロンを増やす筋トレは髪に良くない」

 
というものです。
 
私は結構長いこと筋トレをやっていますが、こんな発想は実は初めてでした。
 
記事を読んで「なるほど、そう言われれば・・・」と感じたのです。質問者は薄毛を気にするあまり、筋トレを全くやっていないそうです。
 
「薄毛自体を気にする必要がそもそも無い」と言えるかもしれませんが、やっぱり気になりますよね・・・。
 
ネット上であれこれ見てみると、「筋トレを始めたら抜け毛が目立つようになってきた」とか、「ビリーズブートキャンプの腹筋プログラムを始めたら抜け始めた」なんて意見もあります。
 
08年の4月にはイギリスの大衆紙「The Sun」が、「筋トレが脱毛を促進する」と報じています。
 
「45分間の筋トレを週三回、2年以上続けると若ハゲになる」のだとか。(信憑性が微妙という話もありますが)
 
記事ではテストステロンの影響にも言及しており、女性でも筋トレをすると抜け毛を引き起こすことがあるとしています。
 
↓記事はこちら(英語です)
thesun.co.uk/sol/homepage/news/article1092628.ece
 
しかし、「筋トレをすると薄毛になる」には反論も当然あり、
 
「筋トレをすると成長ホルモンが出るから髪には良い」
「血行が良くなるので筋トレはするべき」
 
などが目につきます。
 

 
それで、私自身の意見はどうなのかといいますと、私は「筋トレが薄毛の直接の原因になることは非常に少ない」と考えています。(ちなみに私は、いまのところ人並みの毛髪量を保っております)
 
もしも筋トレが薄毛を引き起こすのであれば、筋トレを日課のように行うスポーツ選手、格闘家やプロレスラー、大相撲の力士には薄毛の人が突出して多いはずです。
 
ボディビルダーなどは、ツルツルの人ばかりでもおかしくありません。
 
しかしいずれの競技でも、フサフサの人はたくさんいます。薄い人も確かにいますが、あくまで一般的な割合と大差無いという印象があります。
 
薄毛は遺伝、食習慣、生活習慣など様々な要素が複雑に絡み合って発症します。そのため原因の特定はなかなか難しいのですが、遺伝を除くと、私は薄毛の主な原因として
 
・血流の減少(喫煙などによる)
・栄養(たんぱく質など)の不足
 
といったものが大きいと見ています。
 
確かに筋トレではテストステロンが発生するので「髪への影響はゼロ」とは言えないでしょう。ただしその影響は非常に小さいと思うのです。
 
トレーニングで発生するホルモンの働きは、あくまで筋肉生成などがメインになると考えています。
 
「薄毛が気になって筋トレを全くしない」というのは、デメリットのほうが間違いなく多いのではないでしょうか。
 
筋トレをすることで得られるメリットとしては・・・。

基礎代謝量の増加 成長ホルモン分泌 関節の痛みなどの防止 血行促進 冷え・むくみの防止 テストステロンによる「やる気」の増加

 
・・・などがあります。
男女を問わず、筋肉をある程度つけることによる恩恵は非常に大きいものです。
 
「筋トレをすると薄毛になる」という心配は、私個人的には杞憂に過ぎないと思うのですがいかがでしょうか?