タンポポの根には薄毛の改善に有効な成分が含まれているそうです。
 
漢方薬・医薬品メーカーのツムラが行った研究で、タンポポの根から作られる「ホコウエイ根」という生薬には育毛・発毛効果が認められています。
 
マウスを使った研究では育毛・発毛効果が確認されていて、毛髪研究の権威である徳島大学の荒瀬誠治教授もホウエイ根のこうした効果を評価しています。

ホウエイ根は、毛根を包む毛包という部分に作用し、毛包を強化する働きがあります。
 
毛包は「髪の工場」とも呼ばれている部分で、毛包が強化されると、生えてくる髪が太くなり抜けにくくなります。
 
 
これまでの脱毛症対策製剤が男性ホルモンを抑制したり、毛乳頭細胞を増やす作用があったことを考えると、ホウエイ根成分は毛包に働きかけるところに特徴があります。
 
ホコウエイ根エキスを配合した発毛促進剤はすでに製品化されています。
 
製品によっては、従来の薄毛対策で使われてきたセンブリ、ショウキョウ、ニンジン、ボタンピエキスといった生薬も配合されています。ホコウエイ根エキスとの相乗効果で育毛・発毛を促進する狙いがあります。
 
 
ホウエイ根成分の発毛促進剤も、ある程度継続して使わないと結果は出ません。荒瀬教授も「育毛剤の効果は、半年間たってみないと分からない」としています。

米国の薄毛研究 プロスタグランジンの作用

米国で、薄毛のメカニズムの一部が解明されたようです。
 
ハゲに終止符! 原因のタンパク質特定で特効薬に光明(動画)
news.livedoor.com/article/detail/6406868/
 
内容をまとめます。

■米ペンシルバニア大学の研究班が、薄毛男性17人の頭皮を調べた
 
■その結果、薄毛部分は「プロスタグランジン(PGD2)」と呼ばれるたんぱく質が、頭髪の生えている部分より3倍多く集中していた
 
■PGD2が溜まると髪の毛が縮小する 最終的には、顕微鏡でしか見えないほど縮んでしまう
 
■禿げてしまっても、毛が見えないだけで、毛を育てる幹細胞は残っている
 
■つまりPGD2の受容を抑制すれば、薄毛の進行が止まるか、再び髪が生えると考えられる

 
記事によると、この研究結果を応用した薬はすでに開発が進んでいます。そう遠くない将来には市販されるかもしれません。
 
それにしても、アメリカ人が薄毛対策に年間50億ドル(4118億円)も使っているとは知りませんでした。
 
アメリカ人は、薄毛をあまり気にしていないと考えていたのですが。
 
ちなみに、現在の私が薄毛に有効と考えている対策は下の二つです。あくまで私の独断ですので悪しからず。
 
■玄米やスピルリナなど、多くの栄養素を含む食品を摂取する
■頭を洗いすぎない

 
毎日シャンプーで洗髪して、頭皮を洗ったほうが良さげですが、それほど頻繁に洗う必要はないのかな、と最近では考えが変わっています。