最近は「ツボ押し」の知識も一般的になり、車酔いなど、何らかの不調に対処するためのツボを誰でも1~2ヶ所は把握しているのではないでしょうか。
 
このコンテンツでは、ツボ押しの際のポイントをまとめてみます。

・ツボを押す(またはさする)時は息を吐く
息を吸うときはツボ刺激をやめましょう。息を吸っている時は筋肉が硬直しています。そのときに指圧を加えると筋線維を傷つけてしまうこともあります。
 
・入浴後や寝る前など、リラックスした状態で行うとより効果的
イライラしていたり、気分が落ち着かないときは体が緊張状態にあります。その状態では指圧の効果が弱くなってしまいます。
 
・長時間押すのはNG
ツボは長時間押し続けると感覚が麻痺して指圧の効果が弱くなってしまいます。押す時間は一回あたり3~5秒、それを3~5回繰り返すのを目安にしましょう。
 
ツボを押して離すときは、ゆっくり離すのが効果的です。パッと離してしまうと筋肉が反射的に緊張してしまいます。
 
・空腹時、食後すぐ、お酒を飲んだ後、カゼなどで熱があるときは避ける
 
 
ここで、安眠に効くツボを三つ紹介します。
 
以上の注意点をふまえたうえで、試してみて下さい。
 
 
◆百会 
両耳を結んだ線の、頭頂部にあります。親指でゆっくり押すと、頭が軽くなり、気分が落ち着いて眠り安くなるといわれています。
 
◆天柱 
首の後ろの髪の生え際を両親指でゆっくりもむ。気分が和らぎます。
 
◆失眠 
かかとの中央にあるツボで、眠りを促すツボの中ではもっともポピュラーかも知れません。指で押しにくいときは、ペンなどでゆっくり押しても良いでしょう。お灸などで温める方法もあります。
 
 
テレビなどで「ツボ押し」が紹介されるときは、押されてる人が「イタタ!」というリアクションをするのがお約束になってますが、一般に「痛い!」と感じるほどの押し方は良くないようです。
 
痛みを感じると体が緊張してしまい、ツボ押しの効果が弱くなってしまうのです。
 
 
ベストなのは「痛くもあるが気持ち良く、押し続けていると気持ちよさが勝ってくる」という押し方です。
 
ツボ押しを受けている人がリラックスしていることが大事で、これは呼吸とも関係してきます。
 
人間は息を吐くときにリラックスし、息を吸うときに緊張気味になります。
 
指圧をする際には、受ける側の人がリラックスしている必要があります。なので自分で自分を指圧するときは「息を吐きながら押し、吸う時は引く」のがポイントです。