乳がんリスクとコリン・就寝時の環境

米国ノースカロライナ大学のスチーブン・ザイセル博士が主任研究者となって行われた調査によると、卵黄などに含まれる栄養素コリンを摂取している女性は、乳がんにかかりにくいそうです。
 
2008年4月のFASEBジャーナル誌電子版に発表されました。
 

この調査は成人女性3千人以上を対象に、コリン摂取量別に5グループに分けて行われました。コリン摂取量最上位のグループは1日455mg以上、最下位は196mg以下でした。
 
調査の結果、コリン摂取量最上位のグループは、最下位のグループと比べて乳がんのリスクが24%低い低いことがわかりました。
 
 
コリンは神経伝達物質のアセチルコリンの原料になることで知られてます。
 
コリンはアルツハイマー型認知症を抑制する作用があるとも言われていて、その他にもイライラを鎮める、記憶力を高める、高脂血症や脂肪肝を予防するなどの効果があります。
 
 
コリンを含む食品としては卵、大豆、牛レバー・豚レバー、牛乳、ナッツ類などがあり、特に卵のコリン含有量は非常に多くなっています。
 
卵は卵黄部分にコリンが含まれており、1個の卵あたり約125mgのコリンを含んでいます。
 
コリンは体内では生産されないため、食品から摂取するしかありません。
 
 
米国アカデミー医学研究所によると、一日あたり男性は550mg、女性は425mg、妊娠中の女性は450mgのコリン摂取が適正とされています。
 

明るい場所で寝ると乳がんリスク増加 イスラエルの研究

2011年2月9日付東京スポーツ新聞の「医メール情報局」コーナーに「健康のためには暗い所で寝た方が・・・」というタイトルの記事がありました。
 
その中で「明るい光の中で寝ると乳がんのリスクが高まる」というイスラエルでの研究結果が報告されていました。
 
記事の一部を引用致します。

イスラエル・ハイファ大学のアブラハム・ハイム博士らのグループは、同国内に住む794人の乳がん女性と対照群である一般の女性885人の計1679人について、質問や観察試験などで調査。
 
その結果、いつも明るい光の中で寝ている女性は、真っ暗な中で寝ている女性に比べて乳がんリスクが22%高いという数字が得られた。

ハッキリした原因はわかっていませんが、それらしいものとしては
 
・睡眠に関わるメラトニンの働きが光によって阻害される
・健康を保持するホルモンに変調をもたらす

 
が考えられています。
 
 
コタツなどでたまにうたた寝をする程度であればまず問題は無いでしょうが、照明をつけたまま寝るのが習慣になっているなら、ちょっと意識するべき研究結果かもしれません。
 
22%はかなりの増加率です。いわゆる「がんの家系」の人であれば、特に注意すべきでしょう。
 
 
睡眠時の環境も大事ですが、乳がん対策で何より大切なのは定期健診を受けることではないでしょうか。
 
このサイトで何度も指摘しているように、乳がんは早期発見できれば怖い病気ではありません。
 
しかし、自発的に検診を受ける女性はまだ少数派のようです。
 
乳がん啓発イベントなども各地で行われているので、まずはそうした催しに参加して関心を高めてみてはいかがでしょうか。
 
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