女性にっこり07年9月下旬にバルセロナで開かれた「ヨーロッパガン学会」で、アルコールを飲むと乳がんのリスクが高まると発表されました。
 
研究を発表したのは米国オークランド医療センターのチームで、1978年から85年にかけて7万人の女性のアルコール摂取に関する情報を集めました。

追跡調査を行った結果、対象女性の約4%が04年までに乳がんと診断されました。
 
この調査では、乳がんとアルコール摂取には次のような関連が確認されています。

・1日にアルコール類を1杯未満しか飲まない女性に比べて、1日1~2杯飲む女性は乳がんのリスクが10%上昇する。
 
・1日3杯以上飲む女性は、乳がんリスクが30%も上昇する。

 
この研究からは、アルコール摂取量と乳がんのリスクは比例すると考えられます。
 
乳がんに限らず、非常に多くのがんで(ほとんど全部?)アルコール摂取はリスクを高めると報告されています。
 
「適量の飲酒は体に良い」というのは通説になっていますが、私が目にした記事には「たとえ少量でも、飲酒はガンのリスクを上げてしまう」とされていました。
 
これは上の調査に「1日1~2杯飲む女性は乳がんのリスクが10%上昇する」とあることからもわかります。
 
「一日1~2杯」は、私の感覚からすると「適量」という気がするのですが、それでも乳がんのリスクは上がっています。(休肝日の有無や体質、摂取する栄養なども関ってくるので、問題はそう単純ではないとも思えますが)
 
とはいえ、私としては飲酒をキッパリやめてしまうことは無いと思います。
 
ガンのリスクを上げてしまうかもしれませんが、お酒の席は楽しいものです。休肝日は絶対に作るべきだと思いますが。

ブラジャーを長時間着けると乳がんのリスク増加 米国がん研究所

ブラジャーを一日12時間以上着ける女性は、全く着けない女性よりも乳がんのリスクが21倍高くなるそうです。
 
米国立がん研究所が2010年5月に発表しています。
 
同研究所の調査では、長時間のブラジャー着用が習慣になっている女性は、乳がんを含む乳房の病気にかかりやすいことがわかりました。
 
一日12時間以上着用する女性は、全く着用しない女性の21倍乳がんにかかりやすくなり、寝ている間も着用する女性は同100倍もリスクが高まるのです。
 
乳がんリスクが高くなる理由としては、ブラジャーがリンパ腺などを締めつけるため、発がん性物質の排出を妨げることが考えられています。
 
そういえばブラジャーって、大きなリンパ節の周囲を圧迫する形になりますよね。リンパ腺本来の働きが妨げられる、というのも何となくわかる話です。
 
女性に肩こりが多いのも、もしかしたらこのへんが関係しているのでしょぅか?
 
ちなみに下着メーカー・ワコールの調査では、日本人女性の31%が24時間ブラジャーを着けているそうです。
 
また先の米国立がん研究所の調べによると、世界の女性の約80%がサイズの合わないブラジャーを着けているのだとか。
 
「バストの形が崩れるから」という理由でブラジャーを長時間着用している女性は、今回発表された内容は頭に入れておくべきではないでしょうか。