小林麻央さんが自身のがんの存在を初めて知ったのは、2014年2月でした。
 
夫の市川海老蔵さんと人間ドックを受けた際、医師から

「左乳房に腫瘤があります。これはしっかり検査して診てもらったほうがいいので、なるべく早く病院へ行ってください」
 
と告げられています。
(このコンテンツは雑誌週刊現代 2017年 7/15号(Amazon)156~159ページを参考にしています)


「がんの可能性もあるということですか」と麻央さんが訪ねると「五分五分です」との答え。
 
「がんの可能性が五分五分」とは、かなりビックリしますよね。
 
麻央さんは直後、都内の虎の門病院でマンモグラフィ検査などを受けます。
 
すると医師の所見は
 
「がんを疑う状況ではない」。
 
麻央さんは念のため、細胞を採取して調べる「生検」の必要はないかと確認しますが、医師の回答は
 
「必要ないでしょう。心配いらないですよ。半年後くらいに、念のためまた診てみましょう」
 
でした。
 
麻央さんが安堵したであろうことは容易に想像できます。
 

 
ところが検査から8ヶ月経った同年10月、麻央さんは自己触診した際、左乳房のパチンコ玉のようなしこりに気づきます。
 
再び虎の門病院を訪れ、診察を受けますが、ここでも医師の答えは
 
「大丈夫だと思います」
 
でした。
 
しかし、エコー検査の結果を見た医師の顔は曇ります。腋にもしこりがあることが判明するのです。
 
そこでようやく生検を受け、検査から10日後の10月21日、
 
がんが告知されてしまいます。
 
現代の記事には、
 
「麻央さんの担当医はかなり迂闊だったと思います」
 
とする乳がん専門医の指摘があります。

「検査の段階でつまずいていた可能性が高い。当初、担当医はマンモグラフィを使ったようですが、授乳中はマンモグラフィが映りづらい。
 
様々な可能性を考えて、生検も行うべきだったと思います」

その結果どうなったかは、ご存じのとおりです。
 
それにしても、これほど判断の間違いが続くものか?と唖然とします。
 
「乳がんは早期発見できれば怖いがんではない」とは、当サイトでも何度か指摘しています。
 
しかしそれは「発見が遅れると怖い」とも言えるわけです。
 
定期健診を忘れず、不安を感じたら自分が納得するまで検査する意識が必要ではないでしょうか。