育毛を助ける栄養素について語る際には「肌にいいことは髪にもいい」とよく言われます。
毛髪を構成するたんぱく質はケラチンと呼ばれます。ケラチンは皮膚の角質が変化したものなので、肌にいいものは毛髪にもいいのです。
毎日55から70グラムのたんぱく質を摂取し、このうち3分の1は硫黄分を含んだ動物性のものか大豆類が良いとされています。
具体的にはアジや脂身の無い牛肉、鶏卵、大豆食品です。
ケラチンを作っているアミノ酸は18種類と考えられており、たんぱく質がアミノ酸に分解されるときにはビタミンやミネラルが必要になり、その際にはエネルギー源として炭水化物と脂肪も必要になります。
つまり偏った食品ばかりをとるのではなく、栄養バランスのとれた食事が大事ということです。
補足的なこととして、頭皮に炎症を起こしていると脱毛要因になります。
そのため育毛クリニックではビタミン・ミネラル剤の内服液を患者に投与することがあります。これは炎症を鎮め、頭皮に栄養を与える理由からです、
この内服薬はビオチン、ビタミンB2、B6、C、亜鉛などを含んでいます。
頭皮に十分な栄養を行き渡らせてから、発毛作用のあるミノキシジールやフィナステリドなどの医薬品を使用すると発毛効果が著しく上がることがわかっています。
(ビオチンについては掌せき膿ほう症と奈美悦子さんのコンテンツも御覧ください)
身体に必要なミネラルはおよそ22種類と言われており、このミネラルをバランスよくとることで、脱毛症の予防・改善が確実なものになるのです。