気温が低くなると、カゼやインフルエンザの流行が気になります。
 
代表的な感冒薬のひとつにアスピリンがあります。
 
主に解熱・鎮痛の用途に使われ、「風邪薬と言えばこれ」と連想されるほど一般にも普及しています。

値段も安く、効果も高いアスピリンですが、使用の際には注意するべき点もあります。
 
まずインフルエンザにかかった際、アスピリンを服用すると脳症を発症しやすくなるそうです。
 
よって、インフルエンザになったらアスピリンを飲むのはやめなくてはいけません。
 
またアスピリンには「血が出やすくなる・サラサラになる」副作用があります。
 
そのため、アスピリンの服用を続けると胃潰瘍や十二指腸潰瘍、月経などの出血が止まりにくくなってしまいます。
 
オランダでは「高齢者がアスピリンを服用すると、脳内に微小な出血を起こしやすい」という調査結果もあります。
 
一方でこの性質を利用して、アスピリンは血栓症の治療にも使われています。
 
カゼやインフルエンザにかかった時の発熱は、ウイルスなどを撃退するための身体の防御反応なので、「治るために必要なもの」とも言えます。
 
よって安直に熱を下げようとするのは逆効果になることもあるのです。