ジェネリック医薬品という言葉が日本でも周知されるようになり、医療費を削減するため厚生労働省も率先してジェネリック医薬品の市場拡大を図っています。
 
ちなみにジェネリック generic とは、「一般的な」「ブランドにとらわれない」という意味があります。日本では後発医薬品と訳されることが多いようです。

日本のジェネリック医薬品はまだ普及の途上にあります。
 
07年現在、ジェネリック医薬品の市場シェアはアメリカとドイツがそれぞれ40%以上なのに対し、日本は16%でしかありません。
 
実績があり使い慣れているこれまでの薬を使い、後発の薬を敬遠する風潮が日本の医療界にあることが一因ですが、これは患者の安全性を考えれば一概に悪いこととも言えないようです。
 
アメリカでは、患者は自分の希望に応じて薬剤師からジェネリック医薬品を受け取ることができます。
 
これに対して、日本でジェネリック医薬品が渡されるのは、医師が処方箋の備考欄に「後発品への変更可」と記した場合だけなのです。
 
これからの少子高齢化社会を考えると、ジェネリック医薬品の普及は避けては通れません。
 
安全性などの諸問題とのバランスを考えながら普及させていく必要があるでしょう。
 
厚生労働省もジェネリック医薬品の普及を進めています。