食べ過ぎた時やお酒を飲み過ぎた時、お腹をこわした時などに「胃薬を時々利用する」という方は多いでしょう。

胃薬はカゼ薬と同じくらい馴染みがありますが、服用する胃薬の効能は正しく把握できているでしょうか?
 
胃薬には大きく分けて二つの効果があります。

傷ついた胃を治す・胃の働きを活発にする

胃薬には
 
傷ついた胃を治す
 
タイプがあります。
 
これは胃粘膜を修復したり、胃酸が出過ぎるのを抑制する効果があります。
 
お酒を飲み過ぎて胃酸が過剰に分泌され、胃痛や胸やけなどの症状が出た時に飲みましょう。
 

 
もうひとつは
 
機能が低下した胃の働きを活発にする
 
タイプです。
 
こちらは消化を助ける成分を含んでいて、消化不良や胃もたれ、食欲が無いといった時に使用します。
 
これら二種類の違いを把握して胃薬を飲まないと、場合によっては症状を悪化させてしまうことがあります。
 
胸やけがするときに胃の働きを活発にするタイプの胃薬を飲んでしまうと、胸やけが悪化することがあるのです。
 
「胃がツライ」という時は、こうした効能を把握したうえで適宜使いましょう。
 
胸やけや胃の不快感は、ごくまれに胃がんが原因のことがあります。症状があまりにも改善しない場合は、念のため内科を受診しておくと安心です。