管理人の普通の顔本来は生物に有害な物質でも、微量であれば逆に良い作用をもたらすことがあります。

その良い作用をホルミシス効果と呼んでおり、多くは放射線が利用されます。
 
1979年に東京で開催された国際放射線研究会議での
 
「中国の自然放射線の高い地域に住んでいる人は、肺癌の発生率が低い」
 
との発表が、放射線ホルミシスに注目が集まるきっかけになりました。
 
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ホルミシス敷きパット「アンジェリカ」玉川温泉のような岩盤浴・ホルミシス効果は半永久的
ホルミシス敷きパット「アンジェリカ」玉川温泉のような岩盤浴・ホルミシス効果は半永久的




米国ラッキー教授 ホルミシスに言及 動物実験で様々な効果 日本では温泉で

1978年に米国ミズーリ大学のトーマス・D・ラッキー教授が著書でホルミシス効果を紹介しています。
 
OKサインを出す女医さん
 
ラッキー教授はNASAの依頼により宇宙飛行士への宇宙放射線の影響を調べました。
 
その結果、放射線が微量の場合、身体に力を与えて自然治癒力や生命力を高めることが分かったのです。
 
微量の放射線は生物の成長・発育の促進や寿命の延長、繁殖力の増加の他に、以下の作用をもたらすという研究結果(動物実験含む)もあります。
 
・活性酸素除去酵素SODの増加
・過酸化酸素の減少
・免疫細胞活性化
・がん転移率減少

 
ただしホルミシス効果については必ずしも再現性が見られるわけではなく、その有効性は完全には確立されていません。
 
日本でホルミシス効果を利用した例としては、ラジウム温泉が代表的です。秋田県の玉川温泉は「温泉療法により免疫力や自然治癒力アップが期待できる」として広く認知されています。
 
その他にも福島県の三春温泉、山梨県の増富温泉、鳥取県の三朝温泉などがよく知られています。
 
ホルミシス効果の是非については議論が分かれていますが、温泉の健康効果は古くから認められています。
 
温泉
 
ホルミシス効果が期待できる「微量の放射線」とは10~200ミリシーベルトとされています。これは人間が1年間に自然から受ける放射線量の10~200倍に相当します。
 
ちなみに「ホルミシス」とは、ギリシャ語で「刺激する」という意味の「horme」が語源になっているそうです。