劇画家で、声楽家としても活躍している池田理代子さんは、スタミナをつけるために公演直前までひたすら肉食を続けます。
 
公演当日は朝食だけを食べます。
 
その公演日の朝食に欠かせないのが自家製のかぼちゃペースト。

ドライフルーツなども入っていて酸っぱいため、おいしいとは言えないものだとか。
 
それでも長丁場の舞台では体力が必要なので、豆乳に入れたり、パンにつけたりして食べています。
 
「安定して歌いきるにはある程度の体重が必要」なのだそうで、声楽の先生の助言で体重を少し増やしました。
 
池田さんは東京教育大学文学部に入学し、研究者を目指して勉強していましたが、入学1年生以後はお父さんからの金銭援助が打ち切られてしまいました。
 
そこで生活費を稼ぐために漫画を描き始めます。
 
出版社に持ち込みますが技術的に未熟と言われ、貸本屋向けの出版社で執筆を始めます。金銭的に苦しく、原稿料をもらうまで1個5円の麩を二つ買って三日間過ごした時もあります。
 
池田さんは40歳から更年期障害に悩まされ始め、残りの人生について考えるようになりました。熟慮した結果、池田さんは音楽の道に進むことを決意し、45歳で音楽大学を受験します。
 
そして95年には東京音楽大学声楽科に入学します。その後は声楽家として活躍し、CDも発売しています。