セレンは必須ミネラルのひとつで、微量ながらも身体に欠かせない栄養素のひとつです。
カルシウムやカリウムなど、他のミネラルに比べると地味な印象がありますが、セレンの持つ効果は大きいものがあります。
セレンの最も大きな特徴のひとつはがん抑制作用を持っていることです。
ビタミン類ならともかく、カルシウムやカリウムといったミネラル類で「がん抑制効果が期待できる云々」という話はあまり聞いたことがありません。
セレンは「がん予防効果を持つミネラル」として、珍しい存在なのです。
がん全般に対して有効ですが、中でも前立腺がん、大腸がん、肺がんには特に効果的と考えられています。
セレンの効果としてもうひとつ注目すべきなのは、上のがん抑制とも関わっている抗酸化作用です。これもミネラルには珍しい働きです。
セレンの抗酸化作用は、ビタミンEと一緒にとることでさらに強くなります。
セレンを多く含む食品には
玉ねぎ ブロッコリー ニンニク 魚介類 玄米 ごま 小麦胚芽
といったものがあります。
魚を食べなくなった現代の日本人はセレンが不足気味という報告もあります。
セレンのサプリメントも販売されていますが、過剰摂取は身体に良くありません。一日の摂取上限は200マイクログラムが目安になります。