スポーツ界では「カーボローディング」あるいは「グリコーゲンローディング」といって、筋肉や肝臓へのグリコーゲンの貯蔵が重要視されています。
筋肉が活動する際は、ATPという炭水化物由来の物質を使用します。
そのためアスリートに炭水化物は不可欠であり、競技前に炭水化物を多めに摂取してエネルギーを体に溜めるのです。
しかしATPのみで筋肉の収縮を行うとほんの数秒しか活動できません。これを補うのが、たんぱく質から作られるクレアチン・リン酸です。
お金に例えるならATPが手持ちの現金で、クレアチン・リン酸は、すぐにおろせる普通預金といったところです。
運動・筋肉というとすぐたんぱく質を連想しますが、炭水化物も重要なのです。
こうした理由から、運動前に空腹状態というのはよくありません。体内がエネルギー不足になっているので、十分な運動ができません。(この件には様々な主張があります。関連記事をご覧ください)
と同時に、満腹状態で運動するのもこれまたいけません。
食事直後は、消化のため内臓に血液が集まっています。運動をすると全身に血液が送られるため、内臓への血液が不足し、消化が妨げられてしまいます。
個人的には、食後一時間ほどあけて運動するといい感じです。
筋トレ・水泳いずれでも同じです。
ただし揚げ物など油を多く使った料理を食べた後は、食事が胃に残っている時間が長くなる実感があります。
食事の後運動をする予定であれば、揚げ物などは控えめにしたほうがいいかもしれません。