現代でPCは生活に欠かせない機器になりました。
 
PCとは全く縁のない人は、極めて少数ではないでしょうか。

PC確かに便利で、様々な恩恵を与えてくれますが、長時間パソコンのモニターを見つめることで体の不調をひきおこすことがあります。
 
このコンテンツでは、そうした不調を二つまとめています。

1分28秒からVDT症候群のリスクチェック項目が紹介されています。

VDT症候群 症状と改善法

長時間のパソコン作業で起こりうる不調のひとつに「VDT症候群」があります。
 
VDT とは「Visual Display Terminal(ビジュアル・ディスプレー・ターミナル)」の略で、別名を「テクノストレス眼症」といいます。
 

 
VDT症候群はパソコンでの作業やテレビゲームを長時間続けることで起きます。いわば典型的な現代病です。
 
これらの作業では長時間同じ姿勢をとるので首や肩、腕に痛みを生じるようになります。
 
またパソコン作業やテレビゲームのプレイ中には一般にまばたきの回数が非常に少なくなるので、ドライアイ、目の充血、目のかすみや疲れといった症状も出ます。
 
その他にも、背中痛、手足のしびれ、吐き気などを起こすことがあります。さらには精神・神経面にも症状が出るケースがあり、不安感に襲われたり、イライラやうつ状態になったりします。
 
目の症状を和らげるには、ディスプレイに光が当たらないようにする、時々遠くの風景を見る、といったことを意識しましょう。
 
涙成分の目薬をさすのも有効です。眼鏡やコンタクトレンズなどの矯正具が目に合っているかどうかも定期的にチェックしましょう。
 
本来はパソコンなどの機器類から離れるのが一番良いのですが、現代はそうも言ってられません。
 
パソコン作業を長時間する場合は1時間ごとに休憩をとり、体操などで体を動かしましょう。
 
ちなみに、こういった機器類では電磁波の悪影響が論じられることがありますが、VDT症候群においては電磁波の影響は少ないようです。

若くても緑内障 長時間のPC作業でリスク増加

緑内障というと、何となく「高齢者がかかる病気」というイメージがないでしょうか?
 
しかし近視が強い人やパソコンで作業する時間が長い人は30代でも緑内障を発症することがあり、近年増加傾向にあります。
 
眼科のクリニックの中には
 
「1日8時間以上のOA作業を10年以上されている方は緑内障の受診をおすすめします」
 
と告知しているところもあります。
 
緑内障は眼圧が高くなって視神経が死滅していく病気です。現時点では、緑内障を完治させる方法はありません。点眼薬で進行を遅らせるだけです。
 
緑内障では視界の周辺部分から徐々に視野が欠け、症状が進むと失明することもあります。成人の失明原因では常に1~2位を占めています。
 
眼圧とは、いわば「眼球を膨らませている力」で、眼圧が高くなるのはボールに空気がたくさん入ってパンパンになるようなものです。
 
すると眼球の後方にある視神経が圧迫されて機能しなくなり、視野が欠けてしまします。
 
医師
 
やっかいなのは、眼圧が正常な人でも緑内障を発症する例が少なくない、ということです。
 
40歳を過ぎる頃には意識して健康診断を受ける人も多くなり、検査項目に眼圧チェックが含まれていることもあります。
 
検査結果で眼圧が正常値(10~21mmHg)だったとしても、緑内障を発症する(場合によってはすでに発症している)可能性はあるのです。
 
つまり、緑内障かどうかを調べるには眼科で専門の検診を受けなければなりません。
 
緑内障を発症するリスクが高いのは、血縁者に緑内障を発症した人がいる場合です。緑内障は遺伝性が高いのです。
 
近視が強い人も注意が必要です。眼圧が高くなくても、近視が強いと緑内障のリスク要因になることは、疫学調査で実証されています。
 
近視になると眼球の奥行きが長くなり、神経の出口部分(視神経乳頭)がゆがんでしまいます。すると視神経が切れやすくなり、視野が欠ける緑内障が発症しやすくなるのです。
 
眼鏡のレンズでマイナス6Dより強い近視の人は緑内障になりやすいとされています。近視が強い人は緑内障になったら悪化するのも早いとされています。
 
40歳以上の20人に1人は緑内障を発症するといわれています。
 
パソコン作業が多かったり、強度の近視という場合は一度検査を受けておくと安心なのではないでしょうか。
 
私も最近はパソコン作業をする時間が長いですし、レーシック手術を受けたとはいえ強度の近視です。目の「中身」は変わっていないので緑内障のリスクはおそらく高いでしょう。
 
以前眼科で検査を受けた時は特に問題は無かったのですが、もういいトシなので定期検査は欠かさないようにしようと思います。