フェイキックIOL手術(以下 IOL手術)とは眼球内に人工レンズを挿入する近視矯正手術です。
 
同様の近視矯正手術には、レーザーで角膜を薄くするレーシック手術がありますが、レーシック手術は角膜が極端に薄い場合は手術ができません。
 
IOL手術では、そのような場合でも視力の矯正が可能です。

IOL手術で人工レンズを挿入する場所としては角膜と虹彩(瞳の茶色の部分)の間、または虹彩と水晶体の間があります。
 
レンズの材質にはポリメチルメタクリレートあるいはシリコンがあり、シリコン製レンズを使う手術の方が切開は小さくて済み、術後の経過も良いと言われています。
 
手術時間は長くても30分程度で、片目の手術が終わったら1ヶ月ほど間をあけてもう片方の手術にとりかかります。
 
手術中の細菌感染などはまず心配ありませんが、術後すぐに目をうっかりこするなどすると切開創から細菌が感染することは考えられます。
 
最悪の場合は失明することもあるので、手術後は外出時・就寝時に保護用メガネを装着します。(これはレーシック手術でも同様です)
 
一般には手術から1ヶ月ほどでスポーツもできるようになります。
 
IOL手術には保険は適用されず、片目につき30~40万円の費用が必要です。両眼で60~80万円と、かなり高額になります。
 
これはIOL手術がレーシックほど一般的にはなっていない(2008年時点)ことが主な原因と考えられます。