最近、目薬や洗眼液のCMを見ないと思いませんか?

個性的で、様々なタイプのCMがあった以前比べると、明らかに少なくなりました。
 

 
その背景には、もしかしたら目薬需要の低下があるのかもしれません。
 




目薬の防腐剤が目に残って角膜を傷つける どうしても使いたいなら

近年「目薬は使うべきではない」との主張を目にするようになってきました。
 
雑誌「一個人」2015年5月号の記事もそのひとつです。以下にその記事の概要を紹介します。
 
市販されている多くの目薬には、防腐剤が入っています。そして目薬を使うのは、主に「目が乾いたと感じる時」です。
 
秋津壽男(あきつ としお)医師によると、これが良くないようで、乾燥した目に目薬をさすと、防腐剤が眼球の表面に残ってしまいます。
 
これが角膜上皮を傷つける原因になるのです。
 

 
秋津医師は「人間の目に最高の目薬は涙」としていて、涙にはカリウム、カルシウム、ビタミンといった栄養分が含まれています。
 
目薬をさすと、目に必要なそれらの栄養素が流されてしまいます。
 
なので、どうしても目薬を使いたいなら、保存料を使っていない人工涙液タイプを選びましょう。




洗顔液のデメリット 取れる汚れ 実は…

洗眼液を使うと洗浄液に小さなゴミが浮いていて、いかにも目がキレイになった気がしますが、秋津医師によれば、これはまぶたや目周辺のほこり・目やにであることがほとんどなのだそうです。
 
そしてこれは、目周辺のほこりや雑菌(場合によっては花粉も)が洗眼液に運ばれて、眼球に付着するリスクもある、ということです。
 
目薬と同様に、目に必要な成分も流してしまいます。
 

 
そのため、秋津医師は洗眼液もできれば使うべきではない、としています。
 
もしかすると、こうした主張が消費者に浸透して、目薬・洗眼液の需要が減少し、結果的にCMも減っているのかもしれません。
 
PCの使用時間が長くて目が乾きやすい、あるいは花粉症で目薬・洗眼液を頻繁に使用する場合、成分を吟味するか、使用そのものを検討する必要がありそうです。
 
(このコンテンツは雑誌「一個人」2015年5月号(Amazon)78ページを参考にしました)