最近、目薬や洗眼液のCMを見ないと思いませんか?
個性的で、様々なタイプのCMがあった少し前から比べると、明らかに少なくなったと言って間違いないでしょう。
近年雑誌などで、「目薬は使うべきではない」との主張も目にするようになってきました。
もしかすると、こうした主張が消費者に浸透して、目薬・洗眼液の需要が減少し、結果的にCMも減っているのかもしれません。
雑誌「一個人」に、目薬が良くない理由の記事がありました。これを参考に、ポイントを紹介します。
(このコンテンツは雑誌「一個人」2015年 5月号78ページを参考にしています)
市販されている多くの目薬には、防腐剤が入っています。そして目薬を使うのは、主に「目が乾いたと感じる時」です。
秋津壽男(あきつ としお)医師によると、これが良くないようで、乾燥した目に目薬をさすと、防腐剤が眼球の表面に残ってしまいます。
これが角膜上皮を傷つける原因になるのです。
秋津医師は「人間の目に最高の目薬は涙」としていて、涙にはカリウム、カルシウム、ビタミンといった栄養分が含まれています。
目薬をさすと、目に必要な栄養素が流されてしまいます。
なので、どうしても目薬を使いたいなら、保存料を使っていない人工涙液タイプを選びましょう。
また、洗眼液を使うと洗浄液に小さなゴミが浮いていて、いかにも目がキレイになった気がしますが、秋津医師によれば、これはまぶたや目周辺のほこり・目やにであることがほとんどなのだそうです。
そしてこれは、目周辺のほこりや雑菌(場合によっては花粉も)が洗眼液に運ばれて、眼球に付着するリスクもある、ということです。
目薬と同様に、目に必要な成分も流してしまいます。
そのため、秋津医師は洗眼液もできれば使うべきではない、としています。
PCの使用時間が長くて目が乾きやすい、あるいは花粉症で目薬・洗眼液を頻繁に使用するというあなたは、成分や使用そのものを検討する必要があるのではないでしょうか。
目薬・洗眼液の注意点 秋津壽男医師
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