09年の2月、東京の銀座眼科でレーシック手術を受けた639人のうち、18歳から66歳の男女67人が感染症にかかるという事件が起きました。
 
角膜炎や結膜炎を発症しており、そのうち19歳の女性は失明のおそれがあるのだとか。
 
同眼科では08年10月に最初の感染者が出ていたのですが、その後も治療は続けられていました。

女性に説明する医師

感染者は続発し、通報を受けた保健所が立ち入り検査を行い、事件が明るみに出たのです。
 
この眼科は平成18年8月に別の眼科を引き継いで開院されています。消毒機器もその際に引き継いだものの、消毒やメンテナンスは一度も行っていませんでした。
 
日本眼科学会は、レーシック手術者の条件として「講習を受けていること」とガイドラインで定めていますが、この眼科の溝口院長は講習会を受けていなっかたのです。
 
なんともムチャクチャな話です。
 
視力が回復する!という希望を与えるはずの手術を受けて失明するかもしれないとは。
 
私は00年にカナダでレーシック手術を受けています。
体験談はこちら
 
当時は熊本に手術できる施設は無く、福岡にニ箇所だけありました。
 
施設の数は私が手術をした頃よりも大幅に増えていて現在は国内に200ほどあるそうです。競争激化から手術費用も値下げが進んでいます。
 
近視に悩んでいる人がこうしたニュースを見ると、レーシック手術に二の足を踏んでしまうかもしれませんが、私としてはそれでも手術は有効な手段だと考えています。
 
適切な手術であれば安全性は非常に高いですし、何より裸眼で生活できると日常のストレスが大幅に軽減されるものです。
 
しかしこのニュースのようなリスクがあるのも事実です。
 
手術を受ける際は候補のクリニックについて保健所に問い合わせたり、レーシック以外の近視矯正手術(フェイキックIOLやオサート手術など)について調べてみてはいかがでしょうか。
 
参考までに。

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