スポーツ、特に格闘技では視力矯正は大きな課題になります。
メガネをかけるわけにはいきませんし、コンタクトレンズも試合中に外れたりと不便なことがあります。
そこで視力を回復させる矯正手術も選択肢になります。
このコンテンツではレスリング吉田沙保里選手、伊調千春・伊調馨両選手が受けたオルソケラトロジー視力矯正手術について紹介します。
吉田沙保里選手のオルソケラトロジー 費用と回復効果 出来ないケースは
女子レスリング金メダリストの吉田沙保里さんは視力矯正コンタクトレンズで視力を回復させました。
寝ている間装着しているだけで視力が回復するというレンズで、両目0.1未満だった視力が右目1.5、左目0.8まで回復しました。
吉田選手は「レーシック手術は怖かった」そうで、これまで普通のコンタクトレンズを使っていました。(2008年時点)
しかし試合中は相手の指が目に入ることがあり、コンタクトもよく取れていました。
タイムを要求してコンタクトを入れなおすことはできるのですが、タイムをとると相手に1ポイントが与えられてしまいます。
そのため、これまではコンタクトが外れてもそのまま競技を続けていました。
これからは裸眼のままで試合ができるのでさらに競技に集中できるでしょう。
吉田選手が使ったのは「オルソケラトロジー」と呼ばれる治療法で、就寝中に着けるコンタクトレンズにより角膜の厚みを少し薄くして近視を矯正します。
合併症や感染症などの障害は現在のところ報告されていません。
療費は15万円~30万円ほどです。
近視や乱視が極度に強い場合、結膜や角膜に障害がある場合などはオルソケラトロジー治療はできません。
反面、レーシック手術と違って小学生や中学生といった子供にも治療を施すことができます。近視の進行を遅らせる効果もあります。
伊調選手もオルソケラトロジーで視力回復
08年のオリンピック前にはオルソケラトロジーで伊調千春・伊調馨の両選手も近視を矯正しています。
視力回復具合はこんな感じです。
伊調馨選手
・右目 0.15→0.8
・左目 0.2→1.0
伊調千春選手は近視が非常に強く、両眼とも1.0まで回復しましたが治療期間が足りずに完全な状態ではありませんでした。
視力矯正をサポートしたのは、東京都港区にある三井メディカルクリニックの三井院長です。
三井院長は国内のオサート手術の第一人者であり、今年の1月に吉田選手の連勝が119で止まったのを見て自ら協力を申し出たそうです。
プロ格闘家の山本KID徳郁選手、大リーガーの松井稼頭央選手も三井院長のオサート手術を受けています。