視力は一度落ちたら、矯正手術などを行わない限り回復しない、というイメージはないでしょうか?

私も同様に考えており、かなり昔にレーシックを受けた後も、「やっぱり手術でも受けないと視力は良くならないよなぁ」という印象がありました。
 
(手術についてはレーシック体験談も書いてます。いろいろな評価があるレーシック手術ですが、個人的にはメガネやコンタクトから解放されて大変快適です^^)
 
ところが雑誌「壮快」に、食事の量を減らしたら視力が回復したという記事がありました。
 
(このコンテンツは雑誌壮快 2017年 7月号58~59ページを参考にしています)
 
誰にでも効果的とはいかないでしょうが、参考に記事の概要を紹介します。

花粉症の奥さんと一緒に朝食を抜いてみたら 体調改善と共に視力も

「壮快」の記事は会社員Aさんの体験談として掲載されています。
 
Aさんは高校一年の時に視力が0.7になり、黒板が見えにくくなったためメガネをかけ始めました。
 
その後視力が急激に落ち、最終的に0.08まで低下してしまいます。どんどん目が悪くなるため、1~2年ごとにメガネを買い換えていたそうです。
 
以来40歳までの25年間、ずっとメガネをかけて生活していました。
 

 
しかし、思いがけないことから目に良い異変が表れます。
 
2015年の4月、Aさんの奥さんがひどい花粉症になりました。何かいい改善法はないかとネットで調べたところ、「朝食を抜いて、1日2食にする」方法が目にとまります。
 
奥さんが朝食を抜くようになったため、Aさんもそれにつきあって食べないことにしました。
 
Aさんの場合、朝起きて空腹感を感じることはなく、それまでは習慣で食べていたので、朝食を無くしても抵抗は感じなかったそうです。
 
朝食をやめて3~4日過ぎた頃から、奥さんではなくAさんの体調に変化が表れます。
 
便秘と下痢が止まり、毎日のお通じが健康的になったのです。さらには体が軽くなり疲れにくくなってきました。
 
そして一週間経つと、目が以前よりもよく見えることに気づきます。

メガネを買い換えるほど視力回復

「もしかして、視力が上がったのかも」と考えたAさんは、メガネ店で視力を測ってもらいます。
 
すると眼鏡使用時の視力が1.2から1.5に向上していました。「今後も視力が良くなるかもしれない」と考え、度の低い眼鏡(使用時の視力0.8)を購入します。
 
それから半年経ち、新しい眼鏡にも慣れてきたため視力を測ったところ、1.2にまで改善していました。
 

 
それでは、と眼鏡を外し裸眼で測定してみたら、なんと両目で0.1が見えたのです。
 
Aさんは「25年ぶりに視力検査表の『輪っかの切れ目』が見えて感動した」そうです。
 
それからさらに度数を下げたメガネを購入しますが、しばらくして「これを繰り返していてもお金がかかるので、いっそのことメガネ自体をやめてしまおう!」と決心します。

ついにメガネと決別!

それ以来、車の運転時と子供さんの運動会の時以外はメガネを使わないことにしました。仕事でパソコンを使うときも裸眼です。
 
最初のうちは、目の周りのコリや頭痛、肩こりがひどかったのですが、いつの間にかそれらの症状は消えていきました。
 

 
現在では運転免許更新時の視力検査も裸眼でパスしているそうです。0.08しかなかった視力が、0.7まで回復したのです。
 
Aさんは朝食抜きを現在も実践しており、今後もずっと続ける予定なのだそうです。

なぜ朝食抜きで視力が回復したのか

Aさんの視力が劇的に改善したのはどういう理由があるのでしょうか?
 
「壮快」の記事に杉の国東大宮メディカルセンター眼科部長・平松類医師の解説があります。
 
一部抜粋いたします。

食べ過ぎによって摂取エネルギーが過多になり、血液中の糖分(血糖)が多くなると、視力に関係する目の組織に悪影響を及ぼします。
 
眼球を覆う網膜の中心を黄斑といいます。
 
血糖値が上がったりストレスを受けたりすると、この部分がむくみ、血流が悪くなります。それが原因で、視力が低下している人は意外と多いのです。
 

食事の量を減らすと黄斑のむくみが解消され、血流が良くなって視力が向上するのです。
 
必ずしも朝食でなくとも、食べる量を減らせばOKのようです。
 
視力低下に不便を感じていても、「矯正手術は怖いなぁ・・・」とお悩みなら、試してみてはいかがでしょうか。