コレステロールと聞くと、循環器系の健康と関連しており、値としては「低いほど良い」イメージがあるのではないでしょうか。
 
確かにあまりに高すぎると体調を崩す原因になってしまいますが、低いほど良い、わけでもないようです。


 
コレステロールはメンタルとも関係しており、低すぎることによる弊害もあるのです。

石原結實医学博士の著書「間違いだらけの医学・健康常識」から紹介します。

コレステロールとメンタル 事故・自殺・犯罪・社交性との関係

「少ないほど良い」イメージがあるコレステロールですが、血中コレステロールが少ない人は次のような特徴があることがわかっています。
 
 
・情緒不安定になりやすい
・交通事故を起こしやすい
・自殺しがちである
・反抗的・暴力的で殺人を犯す確率も高い

 
また、ヘルシンキ大学が犯罪者を対象に行った研究では、
 
・知能犯は血中コレステロール値が高く
・暴力犯は低い

 
ことがわかりました。
 

 
米国ノースカロライナ大学が消防士に対して行った調査では、血中コレステロール値が高い人は
 
・低い人よりも優秀で
・責任感もより強く
・社交性もある

 
という結果が出ています。
(48~50ページ)
 
具体的な数値が示されていないのでやや判断に迷いますが、コレステロール値は「低ければ低いほどよい」というわけではなさそうです。
 
「コレステロールは少々高くてもOKなのかな?」と思ってしまいます。
 
高めの方ががんにかかりにくいという話もありますよね。
 
ただし石川博士の著書でも、コレステロールが280mg/dlを超えてしまうと動脈硬化など循環器系の病気が増えて健康に良くないとされています。
 

 
ちなみに人が過度のストレスを受けると、血液中のLDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪が増加し、HDL(善玉)コレステロールが減少すると言われています。
 
ストレス解消はコレステロール値、中性脂肪値の改善にもつながるのです。

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