狭心症は発作の起こり方によって以下のような種類に分けられています。

・労作性狭心症
坂道や階段を上るとき、入浴時、走ったとき、興奮したときなどの活動時に発作が起きます。
 
・安静型狭心症
安静時、睡眠時などの非活動時、特に朝方に発作が起きます。

冠動脈のれん縮(血管が緊張して収縮し、内腔が狭くなる)が発作の原因であるケースが多いとされています。
 

 
・不安定狭心症
心筋梗塞、突然死をひき起こす危険性の高い狭心症です。
 
特徴としては
 
1 前から何度か発作があり、軽い労作でも発作が起こるようになった
2 発作が強く、持続時間が長い
3 発作の頻度が増えた
 
といった状態です。
 
動脈内腔の狭窄部分に亀裂が生じ、そこに血栓が付着して狭窄・閉塞が急速に進むという非常に危険な状態です。
 
・無痛性狭心症
発作がなく、心電図、エコー検査などで見つかる狭心症で、糖尿病の人に多くみられます。
 

 
狭心症も心筋梗塞も主症状は胸痛で、痛みの持続時間は狭心症で2-3分から10分程度です。
 
心筋梗塞の場合は激しい痛みが10分以上、場合によっては2~3時間続くこともあります。
 
狭心症・心筋梗塞の危険因子は高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満、喫煙といったものがあります。